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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第59話 トリニティモード
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「ありがとう………」

大事にボールを握り締めながらキャロが呟く。

『次ハドウスル?』

キャロに問いかけるヴォルテール。それでも戦闘は継続し、連続で放つ火球、ブラックサレナの装甲を斬り裂く鉤爪で相手を迎撃していた。

「お願い、皆を助けて!!」
『承知!!』

真竜ヴォルテールの返事と共に戦場に再び突風が広がる。

「皆、ちゃんと皆が帰る道は私が残すから!!」

力強い目で突入組が入っていった入り口を見ながらキャロはそう呟いたのだった……

























「敵の数が勢い良く減って来た!?キャロなの!?」
「ティアナ、皆集まって来たぞ!!」

ノーヴェの報告を聞いて再び戦場を確認する。

「敵は………およそ300以上ね!!よし、仕掛けを使います!!皆準備をルーテシアもタイミングはこっちでするから!!」
『分かりました!!』

念話と共に指示を出すティアナ。

「ノーヴェさん、私達も!!」
「ああ!!」








ティアナの仕掛けを置いた場所は周りより高い建物に囲まれた筒抜けがある場所だった。そこは数百という数位なら問題なく入り切れる広さがあり、確認した瞬間からティアナはそこを利用しようと考えた。

「さて、そろそろ………」

建物から少し離れた場所でサーチャーの映像を見ながら呟く。それぞれバラバラに戦っていた部隊のメンバーが敵を引き連れて来た。

「エリオ、スバル、その場で敵と対して分断させないで!!ギンガさんとウェンディ、ボーガンさんは逃げようとする敵を逃がさないようにして!!」
「私もスバルの援護に!!」
「ノーヴェもギンガさん達の方へ!!」
「だけどそれじゃああの2人が!!」
「スバルとエリオなら耐えられる!!直ぐにリーガル達も来るわ!!」
「っ!分かった!!」

そう返事をし離れようとする敵へと駆けていく。

「まだなの………!!」

実際数百と越えそうな敵の数をたった6人で抑えようとするなんてことは不可能である。ティアナも当然分かっている。
それでも後数十秒ほど耐えてくれれば良かった。

「駄目!!逃げられる!!」

ギンガの焦った声にティアナも慌てて砲撃を放とうとした時、逃げようとした敵が大きく爆発した。

「何!?」
「やれやれ、間一髪だった………」

そう言って深く息を吐く姿。
髪が乱れ、頬に汗が流れる。

「フェリア姉!!」

ノーヴェの声にフェリアが笑顔で答えた。

「遅れた分は働かせてもらう!!」

そう言うと大量のナイフを次々に展開し、連続で投擲する。
ナイフはそれぞれ意思を持つかのように敵に向か
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