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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第59話 トリニティモード
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るオリヴィエ。

「クレア、私は私のした過ちを償う事にします。何人社会復帰出来る様になるか分かりませんが、それでも皆を導いて、2度とこのような戦争の無い世界を作ろうと思います。だからクレア、あなたにも副団長として、そして聖騎士の1人として私の力になってくれませんか?」

懇願するようにお願いするオリヴィエ。

「………どうやらこれは大昔の戦争の頃の話だな。オリヴィエとは今の聖王教会を作った聖王の名だ」
「夜美、良く知ってるね!!」
「ライ、レイが話してたではありませんか………あのヴィヴィオって子は聖王のクローンだって」
「ああ………そう言えば………」

と互いに情報を整理していた3人。そんな中、話しているオリヴィエとクレアにも動きがあった。

「………」
「クレア?」

黙って何も話さないクレアを不思議そうに見るオリヴィエ。心なしか体が震えている様にも見えた。

「どうしたの………?」
「駄目限界……………ぷぷ……あはははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」

そう言うと大きな声で笑い始めるクレア。
余りの出来事にオリヴィエおろか、見ていた3人も呆気にとられていた。

「ここまでくると………くく………本当におめでたいわね!!いい?教えてあげる!!!あの時、団長の首を持って来たのはね…………………私なの」
「……………え?」
「それなのにまさか大好きな人を殺した犯人の私にお願いするなんて………!!滑稽過ぎてお腹が痛い………!!!」
「嘘よ………だって私は確かに反対派の人間に捕らわれて………」
「それを動かしていたのは私よ。私の聖王器、ホムラなら造作もない」
「嘘よ………だってあなたも私と一緒に泣いてくれたじゃない………」
「ええ。笑わないで泣けた私を自画自賛してます」
「嘘よ………嘘………」
「流石団長でしたよ。あんなボロボロになりながらもあなたの元まで辿り着いてきた所をズブリ!!だけど簡単には死にませんでしたね………あんなに斬りつけてやっとでしたから」
「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!!!!!」
「うるさいわ」

叫ぶオリヴィエに冷たい眼差しを向けながら刀を突き刺すクレア。

「全くピーピー騒ぐんじゃないわよメス豚が、全て貴女のせいよ。私から団長を奪ったからこうなった。貴女が弱く無ければ団長もあんなにボロボロになる事も無かった。貴女が居なければベルガントも死なずに済んだ………」
「あ…………あ………」

茫然と空を見ながら虚ろな目でクレアを見る。

「死んで団長に詫びなさい。そしてそのまま地獄に落ちなさい」

刀を引き抜き、そのまま袈裟斬りで斬り裂いた。

「ベル………ガント………」

ぴくぴくと体が動いた後、完全に動かなくなった。


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