暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第59話 トリニティモード
[1/12]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ゆりかごの外の戦闘は時間が経つごとにはやて達の勢いが弱まっていく。

「くぅ!?」
「テスタロッサ!?」

背中に魔力弾を受けたフェイトを庇うように立ち、シュランゲバイゼンでガジェットを斬り刻むシグナム。

「大丈夫、まだ動ける!!」

背中に魔力弾を受けても毅然とした態度でフェイトは再び目の前の敵に向かう。

「流石だ……!!」

と感心しながらも内心では冷や冷やしていた。今の状態では1人戦線を離脱すれば一気に崩れてしまう。
ティーダとトーレ、地上ではナンバーズの妹達は大きな助っ人となったが、如何せん未だに戦力を含め不利な状態のまま徐々に追い詰められていった。

「はぁはぁ………!!」

その最もな人物が2匹の竜を使役するキャロだ。その負担は普段の2倍以上で、やはりヴォルテールの召喚が大きく負担となっていた。

「くっ、フリード!!」

休む間も無く続く攻撃に慌ててフリードに命令を下す。
ヴォルテールの攻撃で一度一掃出来るものの、再び蟻の様に湧いてくる。

近くにいたフェイト、シグナムとも随分とも離されてしまった。

「ヴォルテール!!」

ヴォルテールの咆哮でキャロを囲もうとした敵を一掃し、空いた囲いから逃げ出す。

「はぁはぁ………」
(ヴォルテールの攻撃をブラックサレナ達が避けはじめてきた………見切られてきてるんだ!!)

2体を同時に召喚出来る様になったキャロにとって唯一の弱点となるのがヴィルテールの操作だ。2体同時ではヴォルテールに対し細かな指示が出来ないのだ。だからこそどうしても一撃の威力が大きいギオ・エルガを定期的に行い、後は自分を攻撃する敵を迎撃させる位しか出来ない。

「!?フリード!!」

背中を狙われた様な感覚を受け、フリードに回避をさせる。その直後、その場所にグラビティブラストが通過した。

「右!!」

キャロの指示で右から向かってきたブラックサレナを尻尾で薙ぎ払う。

「あぐっ!?」

しかしその直後反対側からキャロに砲撃が当たる。

「グアッ!?」
「大丈夫!!戦闘に集中して!!」

背中の熱い痛みを堪えながらフリードに叫ぶ。キャロもちゃんと理解していた。自分が倒れてしまう意味を。その時点で均衡していた戦況が一気に崩れてしまうこと。そして………

「お兄ちゃんやお姉ちゃん達の帰る道は私が護る………!!!」

その想いがキャロを支えていた。
しかし先ほどのヴィルテールが空けた道は罠であり、そこに誘い込まれたキャロは袋のネズミだった。
しっかりとキャロを囲んでおり、直ぐに袋叩きに出来る状況だった。

「だからって諦めるわけにはいかないの………!!」

それでもキャロは折れない。
しかし現状を打開する手段を持っ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ