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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十九話
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話し合って決めていたことらしく、今こうして僕はカノンノと同じ部屋で、メリアは僕の部屋で居ることになっている。
ヴォルトとウンディーネも『契約は繋いでいるから身体から離れても補助はある程度出来るから大丈夫』と僕の身体から出ており…事実上、今僕とカノンノは二人きりという状況である。
二人で居るときは今までも結構あったので、ある程度話しも弾むだろうと思っていたのだけど…こういう感じになるのは初めてであって…僕もカノンノも上手く話しを出せずにいた。
「…ぇ、えっとね…っ!」
「…ぁ、あの…っ!」
「「っ!……………」」
なんとか話しをしようと相手に声をかけようとするも、お互いに言葉が被ってしまい僕とカノンノして再び顔を離してしまう。うぅ…今まで二人きりでも普通に話してたのになんでこういう時に上手く話しが出来なくなるんだ…っ!
このまま何の話しもせずに気まずいままで終わってしまうのだろうか…そう、思っていた時だった。
「…っ!え、衛司…っ!」
「は、はいっ!」
不意に、何か決心した表情になったと思うと真っすぐと僕に向き直り、僕の名前を呼んだカノンノ。突然のそれに僕も思わず声を出して真っすぐとカノンノを見る。
「…衛司…また、私達に嘘…ついてるでしょ…?」
「……えっ…」
真っすぐと僕を見たままそう言葉を出したカノンノ。その言葉に僕は一瞬何を言われたのか理解出来ずにいたが…少しして僕は徐々に頭の中で理解してきた。
カノンノに気付かれていたのだ…僕のドクメントの、身体の事が…。
「っ…一体…どうして…」
「…やっぱり忘れてるみたいだね。衛司…私、一応皆のドクメントが見えてるんだよ…?」
「…ぁっ…」
僕の問いにカノンノは溜め息を一つ吐くとそう言いながら自分の目を虚ろにして僕を見つめ、僕はそれを理解して声を漏らした。
カノンノが以前、聖地ラングリースに入った際に起きたと言っていた肉体と精神のズレ。そしてそれによって彼女が一時的に他者のドクメントが見えるようになってしまった事。
しまった…最近聞いてなかったからもう治ってると思ってて忘れてた…っ!
「…私も始めはしばらくすれば戻るのかな、って思ってたけど…なんだか戻るよりも前に身体の方に慣れちゃった?って感じで…今はこうやって自由に使えるようになったんだ。…まさか、こういう時に使えるなんてね…」
「…黙っててごめん…」
「…衛司のドクメントを見たときや皆に話してたとき…薄々『また衛司は言わないんだろうな』って思ってたから。…でも…私にはちゃんと説明してくれないかな?衛司のその…いつ壊れちゃうか分からない身体の事…」
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