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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十九話
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──その後、僕はアンジュ達から僕が眠っていた間の事を聞いた。
ラザリス…ジルディアの力による、世界樹そのものへの浸食。そしてその浸食により、世界樹周辺の『理』が変わってしまった事。
リタ達研究組とニアタの協力で突入できるようになった本来世界樹の中にある未知の空間…今はジルディアの浸食により、ジルディアの大地へと変わりつつある『エラン・ヴィタール』の出現。

今…皆はこの最後の決戦の地『エラン・ヴィタール』に向けての準備をしている所であった。
そして…その最終決戦を行う日は…翌日であった。


僕はアンジュや皆を説得し…なんとかこの最終決戦へと参加できるようになった。
無論…僕自身のドクメントの事は話さないまま…。




「──あれが…『エラン・ヴィタール』、か…」


…甲板から、世界樹の遙か上空に微かに見える白い塊のようなもの…『エラン・ヴィタール』を見上げながら僕は静かに言葉を出した。

あの場所が…僕達にとってルミナシアとジルディアをかけた、最後の決戦の地になるのか…。


「…そして…あの場所で…僕の命も…」


「──何やら、哀しいことを言っているようだな、衛司」


エラン・ヴィタールを見上げながらふと漏れた言葉。その直後、僕の言葉に答えるをように聞こえた声に見ると…そこにはニアタが一人(?)、此方にやってきていた。


「…ニアタ…」


「久しぶりだね。…どうやら、またえらく無茶をしたようだ」


「…やっぱりニアタにはバレちゃってるか」


しばらく僕をじっ、と見てそう言葉を出したニアタに、僕は息を一度吐いてそう言葉を返した。
そう言えばニアタには僕のドクメントが見えてるんだっけ。…あれ…?何か…大切な事を忘れてるような…。


「…それで…見ただけでも十分、君の身体が危険な状態だというのがわかるが…実際、どういう状態なのかね…?」


「ぇ、あ、うん…詳しくはまだ分からないけど…ウンディーネとヴォルトが言うには、今の僕の身体だと一回の戦闘も危険らしいよ」


何かを思い出そうとしていると、不意に出されたニアタの言葉で考えるのを止め、僕はウンディーネとヴォルトから受けた言葉を思い出しながらそう答えた。


「そう、か…。君はやはり…そんな状態だと聞いても行くというのだな」


「うん。自分でも『よく決めたな』って今でも思ってるよ」


「…どうして君は…そこまでして闘いに行こうとするんだ。死ぬかもしれないのに…」


僕の言葉を聞いてニアタは静かに僕を暫く見ると、そのままゆっくりとそう聞いてきた。
どうして、か…。
僕は少し考え、一度小さく頷いてニアタに向けて出来る限り笑って答えた
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