群雄割拠の章
第六話 「ぬわんですってぇ!」
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ない』言い分でバカにする美羽さん。
そして連合で『お情けで』加えてさし上げたにも拘らず、途中で抜けだした白蓮さん。
三人とも……わたくしを出し抜こうと連合を組んでいたのですわね!?
許せませんわっ!
「いいですわ……華琳さんも美羽さんも、そして白蓮さんも! わたくし直々に懲らしめて差し上げますわ! オ〜ホッホッホッホ!」
「「 …………………… 」」
「となれば、まずは白蓮さんをどうにかしませんと。華琳さんと共同で動かれては、さすがのわたくしでも不覚を取らざるを得ませんわね……」
となれば……白蓮さんを攻めると同時に華琳さんに使者を出して、足止めをしなければ。
「斗詩さん」
「はい?」
「すぐに華琳さんのいる陳留へ使者を送るのですわ。文面は、白蓮さんが越境行為を繰り返し、侵攻してきたために自衛手段として逆侵攻すると」
「麗羽様ぁ……本当にやるんですか?」
何を言っているんですの、斗詩さん。
やらなきゃ、やられるのですわよ!?
「当たり前です。元より冀州は袁家のもの。平原を得て野心を露わにした白蓮さんには、きつ〜いお仕置きが必要なのですわ!」
「でも、平原はもとから劉虞の……」
「その劉虞は謀反人といえども漢の宗室。それを貶め、自らの領地にせんが為に白蓮さんが策謀をめぐらせたのだとしたら! そう! これは漢を我が物にせんとする白蓮さんの企みでもあったのですわ!」
「………………」
なんてことでしょう!
白蓮さんは、そんなことまで考えていたのですわね!
なんて大それた野望を……
「……斗詩。もう何言っても無駄だよ」
「文ちゃぁん……」
「姫の頭の中では、もうみんな自分を追い落とす敵になっちゃってる。こうなった姫は、何を言ってもダメだってのは……斗詩も知っているだろ」
「けど……」
「自分で気づくまでは何言っても無駄だって。アタイらは、被害をできるだけ少なくするしかないんだから」
「……………………うん」
ふっふっふ……見ていなさい、華琳さん、美羽さん、そして白蓮さん!
この袁本初が……このわたくしが!
あなたたちを成敗して上げますのことよ!
オ〜ホッホッホ、オ〜ホッホッホ、オ〜ホッホッホッホッホッ……
―― 公孫賛 side 平原 ――
「――なんだって?」
細作からの突然の報告に、私は耳を疑った。
「は! 袁紹軍が徳州に侵攻してきました! その数、およそ三万!」
「さ、さんま……?」
袁紹……麗羽が攻めてきた?
三万の兵で?
なぜ?
「……どういうことだ? 何故麗羽が……」
「突然の奇襲に、徳州の街は防戦もままならず陥落! 現在、袁紹軍はここ平原
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ