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ソードアート・オンライン 神速の人狼
人狼
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帰って来た頃にはアスナは既に居たし」

「あー、そうだったね。まぁ、ぶっちゃけ私がアスナを呼んだんだけどね〜」

あっけらかんとして言うシィはユーリはまたかと思う。


「実は二人にお願いがあります」

二人の会話を聞いてる中でアスナは紅茶を一口、口に含むと真剣な面持ちになり、二人に向き合う。その表情はかつてボス戦攻略会議で見せた時の表情そのものだった。

「二人に次のボス戦に参加してもらいたいんです。第50層のボスは前回のクウォーターポイント、25層の時と同様、今までよりも苦戦すると思われます。だから、『神速』と『死神』と呼ばれた二人にぜひ協力してもらいたいんです。お願いします」

椅子から立ち上がり、腰を90度曲げ、頭を下げる。

「ん〜……いいよ」

「ああ、俺もバレちゃったしな」

「そうですよね……やっぱダメですよね……ん?っていいの!?」

あっさりOKされた事に驚く

「けどさ、一旦攻略組から抜けた俺らがまた堂々と参戦していいのか?少なからず、批判は出るんじゃないのか?特に青竜連合とかさ……あいつらそういうの煩いじゃん」

「別に二人は攻略組の中でもトップランカーだから大丈夫だと思います。もし出たとしても私が黙らせます」

「あ、アスナ……意外と怖いこと言うね〜」

アスナの気迫にシィが若干引いている。流石、攻略の鬼と呼ばれただけあるな〜

「あと、こっちからも条件出していいか?」

「え?あ、はい」

「俺のスキルの事に関してボス戦が終わるまで黙っていてくれ。単に俺が悪目立ちたしくないからなんだけどな…」

正直、自分の我が儘なのだがアスナはわかりましたと一つ返事で了承してくれる

「あと、優秀な武器職人を紹介してくれないか?アスナのそのレイピアってプレイヤーメイドだろ?見た感じかなり優秀だと思んだけど」

一瞬、驚いたものの快く教えてもらえた。どうやら、48層のリンダースという主街区にあるらしい。

「じゃあ、攻略の日時が決まったらメールしますね。じゃあ、もう帰るね」

シィがじゃあね。とアスナを見送る。

「はぁ……またボス戦か。」

約一か月ぶりのボス戦の事を思い、一人呟く

「ところでさ、ユーリはあのスキル使うの?」

アスナを見送り、戻って来るなり俺の隣に腰掛け、肩を寄せてくる。シィがこういう風に甘えてくるのは少なからず心配な事がある時なのだが……

「危なくなったらな……それに今の武器じゃ使えないしな〜。その辺はアスナが紹介してくれた子に期待かな?って寝てる?」

隣を見るといつの間にかシィが規則正しい寝息を立てて眠っていた。恐らく久しぶりにはしゃぎ過ぎたのだろう。そのままにしておくのは可哀想なのでソファに横にし、毛布
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