人狼
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そういうことになるな。ユーリもいい加減フード取ったらどうだよ。どうせもう逃げられないしさ。」
「その逃げられなくした張本人に言われたくねぇよ!はぁ、もういいや。」
諦めフードを取り、素顔を見せる。エギルは大きく目を見開きフリーズしてしまう。
「マジか、人狼はユーリだったのか……道理で姿を見せたくないわけだわ。その髪と耳じゃなぁ。クク、けどまさかあの舞姫が人狼だったとは…………」
「エギル?喧嘩売ってんなら高く買うぞ?」
そう言いつつ、ナイフを数本投擲する。それを必死になって避ける。とりあえず、商品は狙わずにターゲットだけを狙っているので問題ない。
「おまえ、容赦なさ過ぎだろ??っあぶね!商品に当たったらどうするつもりだこの野郎!」
「大丈夫だ、お前だけを上手く狙ってるから。それと死ね!」
それから数分間必死になってナイフを回避し続けるエギル。二人に助けろと目線を送るが二人は自業自得だと返すと、我関せずと言わんばかりにコーヒーを啜る。
ようやくユーリの怒りが収まった頃にはゼーハーと息も絶え絶えな状況になっていた。
◆
「さて、本題に入ろうぜ。ユーリのその容姿はなんなんだ?特殊なスキルなのか?」
「物凄く突然だな……。まぁキリトの問いに対してはイエスだな。そのまんま"人狼"って言う名前のスキルだ。効果はステータスの強化と一部スキルの補正、あとはこの髪色と狼耳の強制って言ったところだな。」
「しかし、男に獣耳って似合わねと思ってたが、案外似合うものだな。意外と可愛いぞ、ユーリ」
「男に可愛いは褒めてねぇよ。」
それだけ説明すると《フェイス・チェンジ》を起動させ、髪色は黒になり、耳が消える。キリトは勿体無いな〜と密かに呟いたが聞き耳スキルにも補正がついてるためバッチリ聞こえている。あいつ、こういうのが趣味なのか?
「それでどうやってそのスキルを入手したの?」
「ん〜、クエストの初回クリア特典的な?とりあえず、クエストをクリアした時にこのスキルを入手するかどうかが出てきてイエスを押したらこのざまだよ。」
「え?じゃあ、うちの団長の"神聖剣"みたいなユニークスキルって事?」
「いや、あんなチート染みたものじゃないだろ。それにただの早い者勝ちってだけだからな。体術とかのエクストラスキルの分類じゃないか?」
その説明を聞いてふーんと納得する。
そして、メールが一通届いたようで内容を確認すると「あ、ゴメン。ちょっと急用できたから、じゃあね」とだけ言い残して店内を出て行ってしまったアスナ。
紅一点であるアスナが消えたことと話題もあらかた出尽くした事で話が続かなくなり、沈黙した雰囲気の中、キリトがローブの下から見え隠れしている白いふさふさした尻
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ