第5話 誠の鬼、目を覚ます
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ドターン!!
と壁までゴロゴロ転がり、激突するなど、まるで狐につままれた気分だと風間は思った。
「てめぇっ!このくそガキぃっ!!いったい何度言ったら分かるんだ!いちいち人の腹にタックルするんじゃねぇっ!!」
「だっていつまで待ってもあなた全然来ないから探しに来たんじゃないってミサカはミサかは怒りながら現状報告してみたり!!」
一方通行相手に対してこんな態度を取れるこの幼女の名は打ち止め。御坂美琴のクローンの妹達の司令塔に位置する存在であり、一方通行を慕う女の子なのだ。
二人の痴話喧嘩を見守っていた風間はフウっと溜息を漏らし、刀を鞘に収めた。
「おいコラ中二病!てめぇどこ行くつもりだ!」
「興が冷めた。帰りたいところだが、ひとつ貴様らに聞きたい」
「あぁ…?」
「ここはどこだ?函館ではないのか?」
「「は……?」」
風間の質問には一方通行も打ち止めもこの質問には首をかしげた。
所変わって再び病院のとある一室。ここに運ばれた土方がベッドの中で意識を取り戻し、彼が最初に見たものは清潔感のある奇麗な部屋。
「なんだ……ここは……?」
土方は現状を把握できなかったが、ある事に気がついた。自分がもっとも大切にしていた一人の少女を…
「っ!!千鶴!?……どこだ千鶴!!」
土方は千鶴を探そうと起き上がるが今さっきまで寝たきりだったため、力が入らずにバランスを崩し、床に倒れた。
−−−ガタンッ−−−
「がっ……!」
倒れた土方は腕に力を込め、何とか立ち上がろうとした。そこに白衣を着た女性が入ってきた
「っ!大丈夫ですか!?」
「なんだお前は!?ここは……千鶴はどこだ!?」
「落ち着いてください!今先生を呼びます!先生!今患者さんが目を覚ましました!!」
それから少しして土方の目に自分が最も愛する少女の姿が映った。
「土方さん!!」
「千鶴……」
「土方さん!土方さん!!」
二人は確認しあうように抱き合い、互いのぬくもりを感じていた
しばらく二人の抱き合いが終わり、その様子を窺っていた上条と御坂は声をかけにくいと思いながらも声をかけた。
「あ〜、ちょっと俺たちの話を聞いてくれるか?」
「ッ!!何だテメェ等!!」
土方は近くにあった松葉杖を拾い、構えをとった。しかしそこに千鶴があわてて土方を抑える
「待ってください土方さん!この人たちは私たちの恩人です!」
「…何……?」
「ま、まぁそういう事だから俺た
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