第二十七話 彼氏彼女の事情
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て」
木漏れ日の優しい表情で言う。
エイリアは驚いてしばし、今度は力強い瞳をして頷くのであった。
エイリア「そうね…大丈夫よね、私」
エックス「それにエイリア。この前、君が言ってくれた言葉だけれど。」
エイリア「?」
エックス「俺も…君やルインがいるから頑張れるんだ」
エイリア「え…?」
戦えなくなったエックスに言ってくれた彼女の言葉。
エイリア『エックス…気にしないで。私は大丈夫だから、もう自分を責めないで…。あなたはもう充分傷ついた。もういいのよ。それにあなたは何も出来ないわけじゃない。あなたがいてくれるから私は頑張れるの…あなたがあの時助けてくれたから今の私がいるの…だから……これ以上自分を責めないで…』
その言葉に救われた。
あの時、礼を言い忘れてしまったけれど。
エックス「君もいたから俺は絶望から立ち上がれた。」
あの時のエイリアは壊れた腕にそっと触れて、優しく語りかけてくれた。
凄く嬉しかった。
エックス「俺は今でも迷ってばかりだ。昔も今も…でも俺には見守ってくれる人や共に戦ってくれる人だっている。1人じゃないと分かったから。」
エイリア「エックス…?」
彼女はエックスの顔を覗き見た。
顔が心なしか赤い。
エックス「君さえよければ、これからも俺の傍にいて欲しい。ずっと…」
エイリア「エックス…私は…」
2人の顔は赤い。
エイリアが言葉を紡ごうとした直後。
アクセル「ああ!!エックスとエイリアがいい感じだー!!」
お子様達が2人の間に割り込む。
アクセルとルナである。
突然の出現にエックスとエイリアは飛び上がった。
エックス「ア、アクセル…」
しどろもどろのエックスにアクセルとルナはニヤリとする。
アクセル「ルナ…これって…」
ルナ「だろーなあ…お熱いこって…」
アクセル「まあ、頑張ってよね2人共。暖かーく見守ってあげるからさあ」
ルナ「んじゃ、お2人さん。ご機嫌よーう」
ニヤニヤと笑いながら退散していく2人にエックスはとてつもなく不愉快な表情をしていた。
エイリア「アクセルとルナったら…」
エイリアは赤面しながら笑っていた。
怒りやら残念な気持ち、その他諸々な感情が複雑な表情であったが。
エックス「(配属式後の2人の訓練は普段の10倍にしよう…)」
そう心
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