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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story6 薔薇屋敷
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る。マリーナが困ったように眉を八の字にしたその時―――――

「ひィッ!」
「!!?」
「ちょっ・・!エルザ・・・!?」
「バンリ・・・?」

マリーナの首筋に、エルザは別空間から取り出した剣の剣先を突きつけ、バンリは小刀を剣に変え剣先を突きつけた。マリーナの黒い瞳が大きく見開かれている。少しでも動けば、2本の剣の剣先はマリーナの首に刺さってしまう。

「おいお前!」
「マリーナ様に何て事を・・・!」

オレンジ色の髪の毛の青年と赤髪の女性がエルザとバンリをマリーナから遠ざけようとするが、エルザとバンリは一睨みし、青年と女性を怯ませた。
エルザとバンリ以外、何が何だかさっぱりだ。

「いい加減その下らん演技を終わらせて、化けの皮を剥いだらどうだ?」
「もう正体は分かっている。お前等は闇ギルド、薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の連中だろ?」
「!!?」

エルザとバンリの言葉に、ナツ達は目を見開いた。

薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)って、今評議院が最も目に付けている闇ギルドの1つじゃない!」

ルーシィが驚嘆の声を上げる。
余談だが、評議院が最も目に付けている正規ギルドは妖精の尻尾(フェアリーテイル)である。

「エルザとバンリはいつから分かってたんだ?」
「街中で会った女が言ってただろう?「薔薇屋敷に訪れた人を、()()()()()()にしてるんじゃないか」と。」
「風の噂で、薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)に“見たものを石化させる魔法を使う魔道士”がいるって聞いた事がある。もしかしたら、と思ったら・・・どんピシャリって訳だ。」

グレイの問いに、マリーナの首筋に剣先を突きつけたまま肩越しでエルザとバンリが答えた。

「なーんだ、バレてたの、かっ!」
「くっ!」
「うあっ!」
「バンリ!エルザ!」

マリーナが不敵に微笑み、油断していたバンリの鳩尾に拳を、エルザの顎に蹴りを叩き込んだ。
吹っ飛ばされたバンリとエルザにコテツが駆け寄る。
パンパンと服の汚れを手で掃いながらマリーナがソファーから立ち上がると、7人の男女がその横に並んだ。

「ようこそ、薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)のギルドへ。」

マリーナが両手を横に広げて言った。

「1週間くらい前に妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士がのこのこと来たのは確かだぜ。」
「でもまさか、モカと同い年くらいの子供が来るなんて思ってもなかったなぁ〜♪」

青年がオレンジ色の髪の毛をガシガシ掻き毟りながら言い、モカという名前らしい少女が金髪の巻き毛を揺らしながら言った。

「ウェンディ達はドコ!?」
「教える訳ないじゃん。」
「自分−っ、達のーっ、力とーっ、頭
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