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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story6 薔薇屋敷
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!」
「だからどこの時代の人間よっ!?」

古風すぎるエルザの言葉に今回はルーシィがツッコミを入れる(前回はイブキ 参照Story5)。

「あのなー、叫んだだけじゃ出て来る訳」
「どちら様でしょうか?」
「何でーーーっ!?」

「ないだろ」と、言いかけたアオイの言葉を遮るように、ピンク色の長い髪の毛に、裾にピンク色の薔薇の飾りが付いた淡いピンク色の膝丈ドレスに身を包んだ女性が少し開けた扉の隙間から顔を覗かせた。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の者ですが」
「あ、依頼を引き受けてくれた方ですね!」
「えっ?」
「ささっ、どうぞお入り下さい。」

頭に?を浮かべるエルザにお構いなしという風に、女性は顔をほころばせて扉を大きく開けナツ達を屋敷内に招き入れた。

「!」

屋敷内に入ろうとしたグレイは何者かの視線を感じ辺りを見回した。すると、屋敷の陰から何者かがこっちの方を窺っていた。グレイと目が合った瞬間、ヒュンと隠れてしまったが・・・

「グレイー早くー!」
「置いてっちゃうよーっ!」

ハッピーとコテツに急かされグレイは屋敷内に足を踏み入れた。





妖精の尻尾(フェアリーテイル)の皆様、お待ちしてました。」

ナツ達が通されたのは、天上にはシャンデリアが輝き、金色の額縁に飾られた風景画や薔薇の絵、ふわふわの絨毯、硝子テーブルが置かれた広い1室だった。そしてバンリが言ったとおり、硝子テーブルの上には花瓶に生けられた白い薔薇があった。

(わたくし)が依頼人のマリーナ・ファージュです。依頼内容は依頼用紙に記入していた通り、この屋敷の庭の薔薇の花の手入れを手伝って欲しいんです。」

依頼人のマリーナはウェーブの掛かった長い黒髪に、スリットの入った黒いドレスというこの部屋にはあまり雰囲気が似合わない女性だった。
ソファーに腰掛けているマリーナを取り囲むように7人の男女が傍に立っている。

(な・・何で、黒い薔薇・・・?)

ルーシィが一番気になったのは、マリーナの頭と胸に飾られている黒い薔薇だった。

「俺達、実は依頼を受けに来たんじゃないんだ。」
「え?」
「1週間くらい前に、僕達の仲間がもうここに来ているはずなんだけど・・・?」
「いえ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士が来たのはあなた達が初めてですよ。そうよね、アイム?」
「作用でございます、マリーナ様。」

マリーナに問われ、青い表紙の手帳をパラパラと捲る青髪の青年、アイムが答えた。アイムの右胸には青い薔薇が飾られている。

「そんなはずないよぉ!」
「ウェンディ達は確かにここに来たはずだっ!もっとよく確かめろよっ!」
「とは言っても・・・」

コテツが喚き、ナツが怒鳴
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