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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story6 薔薇屋敷
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。地面はもちろん、街中を歩く人々の服や帽子、靴にも薔薇の刺繍や飾り、カフェのテーブルや看板にも薔薇の絵、子供が持っている風船にも薔薇の絵が描かれている。
大声を上げてしまうのは無理もない。
「こんだけ色とりどりの薔薇があると、目がチカチカしてたまんねェ。」
目元を擦りながらグレイが呟く。
「エルザ、これからどうするの?」
「一先ず、依頼主が住んでいる屋敷を探そう。」
エメラにそう言うと、エルザは辺りをキョロキョロ見回し、街中で買い物を楽しんでいる2人の女性の方に向かって歩いて行く。ナツ達も黙ってエルザに続く。
「すみません、ちょっとお尋ねしたい事があるのですが・・・?」
「あら?観光の人かしら?」
「ローズの街の事なら何でも聞いて下さい。」
エルザが声を掛けると2人の女性はくるっと振り返りナツ達に優しそうな笑顔を向けた。
「この街に、女主人が住んでいる屋敷ってありますか?」
「「!」」
エルザが問うと、2人の女性は目を見開いたりお互い顔を見合わせたりした。
「あ、あの・・どうかしたんですか・・・?」
「あなた達、まさかその屋敷に行くつもりなの・・・?」
「そうだけど、それがどうしたんだ?」
不安そうにルーシィが問うと、逆に女性の1人から問われ、アオイが首を傾げながら答えた。アオイの答えを聞いた2人の女性は更に困ったような表情を浮かべてお互い顔を見合わせている。
「余計なお世話かもしれないけど、その屋敷には行かない方が良いわ。」
「えっ?」
「何でだァ?」
女性の言葉にコテツとナツが首を傾げた。
「その屋敷は、薔薇屋敷って呼ばれてるんだけど・・・薔薇屋敷に住んでいるのは、ローズの街の権力者のような存在なのよ。自分勝手な権力者が、ね。」
「7人の部下を従えているという噂も流れているの。しかも、ここ最近では更に妙な噂が流れてるのよ。」
そこまで言うと、一旦話を区切り深呼吸をすると口を開いた。
「闇ギルドの人間なんじゃないか、という噂と・・・」
「薔薇屋敷に訪れた人を、
コ
(
・
)
レ
(
・
)
ク
(
・
)
シ
(
・
)
ョ
(
・
)
ン
(
・
)
にしてるんじゃないか、っていう噂がね。」
「!!?」
女性の言葉にナツ達は目を見開いたり口元に手を当てたりする。
「そういえば、1週間くらい前にも薔薇屋敷に行った人がいるらしいわよ。しかも子供2人と猫ですって!」
「えーっ!?子供と猫が、薔薇屋敷にいったい何の用でぇ!?」
女性の言葉にナツ達は耳を疑った。
「そ、その子供と猫の特徴、分かるかっ!?」
「え?えーっと・・・子供は藍色の髪の毛の女の子と、紫色の髪の毛の男の子と、尻尾にリボンを付けた白い猫だけど・・・・?」
「あなた達、そ
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