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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story6 薔薇屋敷
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せて。」
バンリは鞄の中からワインレッドの表紙のアルバムを取り出しルーシィに渡した。ルーシィは受け取ると皆にも見えるようにしてアルバムを開いた。
1輪の赤い薔薇、白い薔薇の花束、ピンクの薔薇のアーチなど色とりどりの薔薇が写真の中に綺麗に収められていた。もちろん、写っているのは薔薇だけではない。白い天使の石膏像がある噴水、レンガ造りの建物、空飛ぶ鳥、薔薇の絵が刻まれたマンホールなど、ローズの街のあらゆる物が写真の中に綺麗に収められていた。
ふと、写真を1枚1枚じっくり見ていたグレイがある事に気づいた。
「なぁバンリ、この写真誰が撮ったんだ?」
「俺。」
「お前は、ドコにも写ってねェのか?」
「撮るのは得意だし好きだけど、写るのは下手だし嫌いだから。」
「そ、そうか・・・」
グレイの問いにバンリは手短く答える。
「ナツ〜、ほら見て〜。バンリが撮ったローズの街の写真だよ〜。」
「ぉぉお・・うぷ・・・」
ハッピーがアルバムから抜き取った1枚の写真をナツに見せようとしてナツの体を揺らす。が、ナツにはそれが更に悪影響を及ぼす。
「それと・・・」
次にバンリが鞄の中から取り出しアオイに渡したのは、分厚い図鑑だった。淡い水色の表紙には「花言葉大辞典」と書かれている。
「花言葉?」
「もしかしたら・・・と思って、念の為に。」
アオイが首を傾げながらも皆に見えるように図鑑を開いた。図鑑はあ行から始まっていた。
「へぇ〜、アネモネの花言葉は“真実”なのか。」
(アネモネ・・・)
アネモネの花言葉を見て呟いたアオイの言葉に、エメラは目を伏せた。
蘇った記憶に映る、風に揺れるアネモネの花―――――。
(あの記憶はいったい、何の意味を表しているの・・・?)
目を伏せるエメラの事を、グレイは心配そうに見つめていた。
「水仙の花言葉は、“神秘”と“尊重”だって。」
「1つの花に複数の花言葉があるのね。」
コテツ、ルーシィが図鑑に載っている水仙の花の写真を見ながら言った。
「おいおい、私達はこれからローズの街に行くんだぞ?薔薇以外の花言葉を見てどうするんだ。」
「あ、そうだった。」
エルザに指摘され、アオイは思い出したように次々とページを捲り、は行のページを開いた。
「あった!」
「へぇ〜、薔薇の色が違うだけで花言葉が違うのね〜。」
ルーシィが感心したように呟いた。
「えーっと何々・・・赤い薔薇の花言葉は、“永遠の愛”と“情熱”だって。」
「そっか。だから恋人とかにあげる花は赤い薔薇なんだ!」
「じゃあ、グレイはジュビアに赤い薔薇をあげれば思いが伝わるって事なんだね。」
「どーゆう意味だそりゃ。つーかあげねェし。」
アオイが赤い薔薇の花
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