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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story6 薔薇屋敷
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き、驚いたように少し見開いたオッドアイをウェンディに向けた。

「い・・良いの、か?」
「もちろんです。良いよね、シャルル?」
「私は全然構わないわよ。その代わり、報酬は2分の1、20万Jだからね。」
「あぁ、分かってるって。ありがとな。」

礼を言うイブキに対して、ウェンディは大きく頷いた。

「依頼先はローズの街で、依頼人は屋敷の女主人か。ここからだと列車で1時間くらいだな。」
「魔法も使わなさそうだし、案外簡単かもしれないわね。この依頼。」
「そうだね。」
「だな。」

ウェンディ、シャルル、イブキの2人+1匹は依頼用紙と荷物を手に、ミラがいるカウンターに着くと、イブキはミラに、持ってた依頼用紙を見せた。

「行って来る。」
「気をつけてね。あら?ウェンディとシャルルも一緒なの?珍しい組み合わせね。」

イブキの隣に立つウェンディと、抱かれているシャルルを見てミラはニコッと笑う。

「まっ、たまには少人数でも面白いんじゃない?」

シャルルはここ最近、10人+2匹という集大成で行動する事が多かった為、息抜きには丁度いいと思っているのだろう。

「それもそうね。イブキ、ちゃんとウェンディとシャルルの面倒見るのよ。」
「お前に言われなくても分かってるっつーの。」

笑顔のミラとは対照的に、イブキはぶっきらぼうに答える。19歳のミラと15歳のイブキ。年は離れているが、長い付き合いのせいかミラはイブキの態度が気に障る事は一切無いみたいだ。

「それと、ウェンディにちょっかい出したらダメよ。」
「どーゆう意味だよそれェ!?」

逆にミラの言動の方が、イブキの気に障る事が多いみたいだ。
そんなイブキとミラのやり取りに、ウェンディは困ったような曖昧な笑みを浮かべ、シャルルは呆れたように目を細めた。

「ったく。ウェンディ、シャルル、行くぞっ!」
「あ、はい!ミラさん、行って来ます。」
「長くても2日くらいで帰って来るから。」
「いってらっしゃ〜い♪気をつけてね〜♪」

乱暴に荷物を手に取り足早にギルドを後にするイブキを追いかけ、シャルルを抱いたウェンディもミラに声を掛けてから足早にギルドを後にした。





―魔道士ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

「どーゆう事だよっ!」

バン!と音を立ててナツがギルドのテーブルを思いっきり叩きながら椅子から立ち上がった。テーブルの上に置いてあった、ルーシィが飲んでいたレモンスカッシュが入ったコップが倒れ、バンリが呼んでいた分厚い魔道書が宙に浮き上がった。バンリは何事も無かったように、再びその魔道書を読み始めたが・・・

「ウェンディとシャルルとイブキが仕事に行って、もう1週間も経つんだぞっ!それなのに帰って来ね
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