暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
GGO
〜銃声と硝煙の輪舞〜
相談事
[1/9]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「
GGO
(
ガンゲイル・オンライン
)
…………あぁ、あのプロがいるという」
ヴン、ヴヴン。
ゴアッッ!
「そうそう。そこに今度、コンバートしようかなって」
ヴォァッ!
「コンバート?新規登録ではダメなんですか?これまでも、たまに様子見と言ってアカウント作っていたでしょう」
「う〜ん、ちょっとできない理由があって………」
ゴバッッ!!
庭師NPCによって綺麗に丈の揃えられた草が、迅雷のスピードで振り払われた《
冬桜
(
とうおう
)
》によって生み出された烈風によって薙ぎ倒される。
ALO
(
アルヴヘイム・オンライン
)
上空に浮遊している幾千もの岩塊の一つ。
その《浮遊島》の上にそびえ立つ巨城。
その広大なる庭のド真ん中で、レンとカグラは日課となりつつある組み手を行っていた。とはいっても、ただの組み手ではない。
レンは無手。カグラは大太刀《冬桜》を使用する超本気モード。
常識的に考えれば、これで戦闘行為が成立するはずもない。リーチの差が歴然としており、レンは徒手空拳を専門としているわけでもない。そもそも彼が使用する得物である
鋼糸
(
ワイヤー
)
は中距離戦用斬撃特化武器である。
なのに――――
なぜ――――
「せ……りゃぁァァッッ!」
ヴ……ヴァァンン!!!
戦闘中であるにも拘らず、漆塗りの黒鞘に納刀してからの一撃。
《カタナ》の上位派生スキル、《居合い》を取っていたカグラが得意としていた神速の居合い斬り。柄に手をかけるまでしか見えないほどのその速さは、当時のレンですら為す術もなく敗北した苦々しい記憶があるが。
遅い、と。
納刀から抜刀。そしてその眩いばかりに輝く銀の刀身が大気を切り裂きながら、一切の遠慮もなく顔面に向かってくる間に、レンは冷静にそう評価する。
刀身が落とす影の濃さがある一定値を越えた時、少年の右手が、相対するカグラの目でも捉えきれないほどの速度で加速する。しかし、その手は拳を作らない。あえてリーチの短い拳底を小さな手は形作り、迫り狂う大太刀の
鎬
(
しのぎ
)
をしたたかに打ち付ける。
ヂッ!という小さく、しかし強い擦過音とともに振り下ろされる刀身の軌道が変わる。
事前に身体をカグラに対して半身にしていたため、ぐにゃりと歪んだ軌道は肩に当たる事なく地面に激突する。
腹に響く轟音が炸裂する。
足元の草地に深い
轍
(
わだち
)
を刻み込んだ刀身は、しかしそんなことでは止まらない。刀を返す暇すら惜しんだのか、そのまま峰部分を上にしたまま跳ね上げる。
だが今度も、逸らされる。
逸らされる。
曲げられる。
歪まされる。
大太刀に限らず、リーチのある日本刀や剣という武器。いや、それらに限らずリーチの長い武
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ