マクロスF
0771話
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向けてホーミングミサイルを発射、それを囮にして連装副砲と連装衝撃砲を撃って!』
向こうも向こうでバジュラに攻撃を集中されているのだろう。こちらに通信しながら量産型Wへと指示を出している声が聞こえてくる。
「全て纏めて消滅しろ。……メガ・バスターキャノン、発射!」
俺もまた、こちらへと重量子ビームを放とうとしている10匹程の重兵隊バジュラへと向かい、ヒュドラ後部に内蔵されているメガ・バスターキャノンを放つ。
莫大なエネルギーの奔流が放たれる。その威力は反応弾すらも無効化するバジュラでも防ぐ事が敵わず……それどころか、こちらへと向かって重量子ビームを撃ち込もうとしていた重兵隊バジュラの集団が瞬時に、文字通りの意味で消滅した。
それを見ながらシロガネで量産型Wへと指示を出しているマリューへと改めて言葉を続ける。
「この惑星内の戦いは、幾らバジュラの動きが良くなったと言ってもまだ7:3で俺達シャドウミラーが有利なままだ。しかも幹部の乗っている機体を抜かした状態でな。ここにコーネリア達の戦力を考慮すれば9:1くらいには出来るだろう。……短期間、ならな」
そう。俺やメギロートはともかく、コーネリア達は人間だ。戦闘を続ければ嫌でも疲労が蓄積してくる。それはシャドウミラーの、メギロートと並んだ主戦力でもある量産型Wも同じ事。人造人間である以上、どうしても疲れの類は蓄積する。
そしてバジュラの最も脅威なのは、その物量なのだ。それを考えれば、何日間も延々と戦闘を続ける訳にはいかない。
「バジュラが戦闘力上昇をしたのは間違いなくランカが……」
呟き、ヒュドラのビーム砲を放って機動兵隊バジュラ数匹を纏めて撃破しながら、映像モニタに映し出されている巨大なランカの姿を視界に入れる。
「あそこにいる映像の女が鍵になっている。で、そのランカを正気に戻す為の手段が、今現在宇宙で苦戦している訳だ」
ランカを正気に戻す鍵、それは2人いる。ランカのライバル兼姉的存在のシェリル。そして、ランカの恋人……とまではいかないが、それでもランカの兄でもあるオズマを除いて最も親しい存在であるだろうアルトだ。
その2人は現在宇宙でバジュラを相手に、アルトはVF-25で、シェリルは歌で戦っている。
ランカを殺すのでは無く、助け出す。その手段を選択するのならこの2人の協力は不可欠だろう。
『……分かったわ。まぁ、実際にアクセルがいない状況でもこっちの戦力が勝っているのは事実なんだし、何とかなるでしょう』
事実、こうして会話をしている間にもホワイトスターの方からメギロートやシャドウが転移してきては素早く自分達がやるべき事をやっていく。
メギロートは戦闘用のAIに従ってバジュラの数を減らすべく数機が一斉にサークル・レー
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