第二十七話 戦闘終了
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セイバーはそう感じていた。
そんな中、ライダーは口元に笑みを浮かべると、嬉しそうに語りだした。
「なるほど。よもや、貴様バビロニアの英雄王か。そりゃあ大層な大物が出てきたもんだ」
ギルガメッシュは、その言葉が聞こえてか聞こえていないのか、無言のまま辺りを見渡す。
ライダー、バーサーカー、アーチャー、そしてセイバーと、順に一瞥した。
そして、つまらなさそうに鼻を鳴らすとおもむろに口を開く。
「なるほど、此度の役者が揃ったというわけか。だが……」
ギルガメッシュは、一点を見つめる。
その視線の先は――――――。
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
痺れを切らしたかのように叫ぶ、バーサーカー。
理性を失い、戦う獣と化したその存在は、戦いを邪魔した存在に腹を立てているようにも見えた。
「この場に相応しくない者もいるようだ」
ギルガメッシュはそう言うと、じっとバーサーカーを見つめた。
そして、徐に右手を掲げる。
「なっ!!?」
セイバーの背後にいるキリトの驚きに満ちた声が上がる。
ギルガメッシュの背後の空間が歪み、そこから後光のように宝具が出現したのだから。
その数20を超え、槍や剣はもちろん斧、槌、矛……挙句の果ては用途の知れない奇怪な刃を持つ武器まである。
「見せてみよ狂犬。貴様の実力を」
ギルガメッシュの号令によって魔弾と化した宝具が解き放たれる。
轟音が大気を揺るがし、破壊の力が疾走する。
ミサイルの集中砲火のような武具の投擲に倉庫街は絨毯爆撃を受けたかのような有様になっていく。
すさまじい光景にサーヴァントもマスターたちも唖然としている。
動いたのは標的になったバーサーカーだけだった。
最初に飛んできた矛を左手でつかみ、右手の剣と共に構えると、襲い来る宝具を片っ端から迎撃した。
流れるような動きは精緻にして華麗、武舞といっても過言ではない。
手に馴染まない武器を扱う危うさなどは感じられなかった。
おもわず今の状況を忘れて見とれるほどだ。
そしてただ見とれるだけではない、これほどの破壊を可能とするギルガメッシュとそれを凌ぎ切るバーサーカー。
これから聖杯戦争が進めばこの二騎とも戦うことになるだろう。
あるいは両方と、そのときにこの正体不明なサーヴァントたちとどう闘えばいいのか、サーヴァントたちは己が戦う瞬間を想像し、この戦闘を観察している。
バーサーカーは強力な武器が飛来すれば、手に持っている武器を捨ててより強力な武器を手にとって戦闘を再開する。
この攻撃をしのいでいるバーサーカーが異常なのであって、それ以外の英霊だったならすでに勝負はついていたかもしれない。
やがてひときわ強烈な音と共
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