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可能。容姿はランダムに設定される。

「へー、自分の好きな世界を選べんのか」

青の世界、黒の世界、赤の世界、白の世界、と四つの選択肢が出てくる。それぞれに特徴があるみたいだ。
世界ごとの説明を見てみる。青はバランス、黒はパワー、赤はガード、白はスピードみたいだ。

「別になんでもいいか、青にしよ」

青の世界をポチッと押す。すると名前を決めてくださいというメッセージが表示される。俺はなんの迷いもなく、《Yuito》にする。
ユイト、これが俺のこの世界での名前だ。由来は特にない。

『それでは、ユイトさん。これから始まる冒険をお楽しみくださいませ』

アナウンスが聞こえた瞬間、目の前が真っ白になった。



「ん、ここは…?」

気がつくとそこは、町の広場だった。多分、最初の町であるエイプリルだろう。
周りを見てみると、俺と同じくログインした人達がチラホラいるみたいだった。

(とりあえず、紬を探さねーとな)

そう思いながら、歩き始めようとした時

「結人、みっけ!」
「うおっ!?」

いきなり、後ろから衝撃が走る。後ろを振り返るとそこには、身長150ぐらいで、長い黒髪で黒い瞳。いつも見慣れてる人懐っこいそうな顔がそこに居た。

「紬?」
「そだよ?」

俺は驚きを隠せない。以外にもすぐに合流できたことにも驚いているが、一番の理由が紬の容姿、見た目が現実と変わってないことだった。
通常、容姿はランダムに設定される。現実では、やせ細っていてもボディビルダーのような容姿になったりとか、本来の姿とはかけ離れた容姿になるのがほとんどだ。稀に自分と似た姿になる人もいるみたいだが。
しかし紬の場合は、完全に現実の容姿のまま。

(こんなことってあるんだな…)

そんな奇跡みたいな出来事に驚きながらも紬にある疑問を聞いてみる。

「お前、どうやって俺を見つけたんだ? 今の俺、現実とは姿が違うのに」
「え? すぐにわかったよ? 結人も現実と同じ姿だし」
「え、嘘だろ!?」
「嘘じゃないよ、ちゃんと見てみなよ」

紬の言うとおりに、建物のガラスに自分の姿を映す。

「マ、マジかよ…」

身長170前後で少し長めの黒髪で青みがかった瞳。友人にはよくネクラ顏と呼ばれていた顔が見える。見間違いようがない。現実の俺そのものだ。

「ね? 言った通りでしょ?」
「あ、あぁ。そうだな」

驚きながらも、このまま突っ立てるわけにもいかないと思い、紬を連れて武器屋に行くことにした。
ここエイプリルという町の構造は、頭に入っているので迷うことになく進んでいく。

「ねー、結人。どこ行くの?」
「武器屋だ。あと、ここでは《ユイト》な」
「ユイト?
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