21ー反撃のための13発目
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「…これがこの死銃のカラクリだよ。」
「そんな…。」
死銃は2人いて、まずあの透明マントを使って大会の景品を送り届ける時に住所登録するのを見る。そして片方が撃つ時にもう片方が毒薬を現実で注射する。
簡単に言うとそんな感じだ。かなりはしょったけど。
「じゃあ…私の部屋にも…?」
「ああ。そして…僕の部屋にも。だ。」
「え…?」
僕はシノンに不安を感じさせない様に笑いかける。
「ザザ…死銃は『絶望させてから殺してやる』って言ったんだ。つまり僕の部屋にも入れる可能性は十分にある。まあ、詩乃の部屋に入れる時点でこっちにも自然に入れるしね。」
「そんな…。」
シノンが震えるが僕はさらに笑いかける。
「でも大丈夫。シノンは僕が守る。」
「そんな根拠の無い事…!」
シノンがそう言って叫ぼうとすると僕はシノンの口元に人差し指を寄せる。
「僕が根拠のあること言ったことある?」
「…。」
シノンはうっ!と唸ると少し考えて…。ボソッと一言。
「ないわね…。」
「でしょ?それで僕が大事な場面で嘘ついたことある?」
「ない。」
「なら大丈夫でしょ?♪ほら、問題ない」
そうするとシノンは少しにやっとして。
「問題なのは佳の頭のネジ…でしょ?」
そう言ってシノンは僕を見て続く。…さっきの自分が殺される恐怖からだんだん脱却してきているように感じた。
「そうだね。…いや??ネジは緩んでないよ??
…ただ僕は変わらないよ。」
僕は少し伸びて。声を出す体制をつくる。
「さあ。次のサテライト・スキャンまで少し時間があるね…。歌を歌おうか。一曲…。」
「…?」
僕はシノンから少し離れる。
そして自分で作った歌を歌い始めた。
〜いつもの帰り道君と歩いたのを思い出すんだ。
でも君の事は忘れていたんだ。おかしいかな?それでも君を思い出した。あの日から僕の時計は動き出したんだ。だから待ってて。僕が行くまで。
love song for you
これが君に届ける贈り物。少し恥ずかしいけどこれしか思いつかないよ。
I want saying love
これは君から言われたい言葉。言われたらきっと誤魔化すんだろうな…。でも。
『今』という現実を歩いていかなくちゃ…♪〜
この歌を歌い終わると僕は目の前のシノンを見る。
「なーんか恥ずかしいな♪でもこの曲はね。SAO時代の…シノンとの記憶がない時から作ってた曲なんだ。」
「え?」
僕はシノンを優しく頭を撫でる。
「この曲の返事は現実に帰ってからね。」
「それって…。」
「僕も殺されないし、シノンも殺されない。そんな未来を切り開くんだ。」
僕はいつも通りの笑みを浮
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