マクロスF
0770話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
つイヤリングがあれば話は別だ。高純度のフォールドクォーツを使って作られているイヤリングは、シェリルの歌から放たれるフォールド波を増幅して放っているのだ。
『これは……バジュラの動きが鈍くなっている?』
その言葉通り、バジュラ本星で行われている戦いに出ているバジュラの動きは軒並み鈍くなっていた。ただでさえ質で負けているのを量で補っていたバジュラだったが、その動きが鈍くなった事で加速度的に戦線は崩壊していく。同時に、フロンティア船団の部隊もまた、MDE弾頭やディメンジョンイーターらしきものを発射しては本星を守るバジュラに大きなダメージを与えている。
内部から俺達が攻撃しているというのも影響しているのだろう。バジュラ本星を守る戦力は多い事は多いのだが、決してフロンティア船団の戦力で対応できない数ではない。
……まぁ、それだけこっちにバジュラの戦力が集中しているという事なんだが。
「あれが……俺がこの世界で得た人物、シェリル・ノームだ」
そんな俺の呟きに、マリューが軽く目を見開いてから口を開く。
『そう、あの人が……なら、絶対に守らなきゃいけないわね』
「そうだ、どうあっても守り切ってみせるさ。その為にこうして賭けに出たんだからな」
『……ちょっと妬けるわね』
ポツリと呟き、改めて視線をこちらに向けてくる。
『じゃあ、いきましょうか。この星に巣くうバジュラを倒す為に』
そう呟いた、その時。
唐突に巨大な映像が姿を現し、聞き覚えのある声で歌い始める。
同時に統制を取り戻すバジュラ達。
それが誰なのかを俺はよく知っていた。シェリルの妹分にしてライバル、アルトの恋人。ブレラに誘拐された筈の人物。その名は……
「ランカ・リー」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ