暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0770話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
限りだとやっぱり私達の方向性は間違っていなかったんだなと思っただけよ」
「……方向性?」
「詳しい話はこの戦いが終わった後でね」

 笑みを浮かべ、そのままシロガネに向かおうとして……再びこちらへと振り向き近づいてくる。

「アクセル、この世界でどんな事があるのか分からないけど……よく私達の下に帰ってきてくれたわね」

 その言葉と共にマリューの唇が俺の唇を塞ぐ。触れるだけの簡単なキス。だが、唇が離された時のマリューは幸せそうな笑みを浮かべて俺の方へと視線を向けていた。
 そのままゆっくりと俺の頬を撫で、シロガネの方へと向かって去って行く。
 マリューの後ろ姿を見送りながら、ふと以前の出来事を思い出して空間倉庫から取り出したハンカチで唇を拭う。……やっぱり。そこにはマリューのつけている口紅がしっかりと残っていた。
 一応、後でマクロス・クォーターやフロンティア船団に顔を出す予定だったんだが……もしかして、それを知った上での行動じゃ無いよな?
 そんな風に思いつつ、空中に浮かび上がってニーズヘッグへと搭乗する。
 そしてシロガネが浮き上がっているのを見ながら、再び戦線を押し上げるべく戦場へと戻っていくのだった。





 その報告が来たのは、シロガネの件が終わってバジュラとの戦闘に復帰してから30分程が経った後の事。
 ヒュドラから放たれたファントムが、ビームソードを展開しながらバジュラ艦、ナイト級バジュラの艦内を破壊しまくり、それに仕上げの一撃としてメガ・バスターキャノンを撃ち込んだ時だった。

『アクセル、この惑星の外での戦闘光を確認したわ。どうやらアクセルが言っていた援軍が来たみたいね』

 通信モニタに映し出されたマリューが、恐らくは様子を見に行かせたメギロート辺りから転送したのだろう映像をこちらへと流してくる。
 そこに映し出されているのは、大量のVF-171EXと極少数のVF-25が戦闘を繰り広げている光景だった。そして何よりも注目を集めたのが……

『ねえ、アクセル。……何か戦場で歌っている人がいるんだけど……』

 そう、たった今マクロス・クォーターの甲板に姿を現して歌い始めたシェリルの姿だ。
 一心不乱に歌っているその光景に、何が起きているのか分からないマリューが尋ねてくる。

「答えは……バジュラを見ていれば分かるさ」

 ニーズヘッグの映像モニタに映し出されているバジュラは、間違いなくその動きを鈍らせていた。さすがにランカの歌程では無いが、それでも連携に綻びが見られて動きも遅くなっている。中には混乱している敵もおり、ざっと見る限りでは3〜4割程の戦力がダウンしていた。
 シェリル単体ではランカ程に強力なフォールド波は出せない。だが、そのフォールド波を増幅させる効果を持
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ