マクロスF
0770話
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とかを考えればしょうがないのかもしれないけど。
そんな風に話していると、やがてシロガネが転移区画へと入ってくる。
そのまま一旦床へと着地し、中から数人の量産型Wが出てくるのを確認。
「じゃ、アクセルお願い」
「ああ」
マリューの言葉に頷き、人が乗っていないシロガネへと触れる。
一応ここまで動いてきた以上は稼働状態になっているが、それでも誰も乗っていないのなら空間倉庫への収納は可能だ。
事実、俺が装甲に触れると1秒も経たずに転移区画からシロガネの姿は消え失せる。
別に転移フィールドでそのまま向こうの世界に転移してもいいんだろうが、今回は一応安全性を考えて空間倉庫への格納を行う。
「……PTはともかく、シロガネもあっさりと収納するなんてさすがね」
そんな声を聞きつつ、ついでとばかりにニーズヘッグの収納も完了する。
「そうだな、お褒めの言葉はこの戦いが終わってからゆっくりと貰うことにするよ。それより、向こうの世界に行くぞ」
「ええ。皆、集まりなさい!」
マリューの声と共に、転移区画に存在していた50人程の量産型Wが集まってくる。
ブリッジクルーだけなら10人もいらないのだが、それでも艦体の各所で操作したり整備班として働く者だったりといった風に、シャドウミラーの技術により高度に自動化されていても、最低限この程度の人数は必要だ。
そのままシロガネのクルーと共に光の繭のような転移フィールドが俺達を包み込み、次の瞬間には俺達の姿は再びバジュラ本星のゲート前にあった。
さすがにこちらが押しているだけあって、既にこのゲート付近で戦闘は行われていない。だが、それでもバジュラと戦っている以上は何が起こるか分からず、急いで行動へ移すのに越した事は無いだろう。
「マリュー」
「ええ、分かってるわ。こっちは問題ないからシロガネを出してちょうだい。おあつらえ向きに森が無くなってシロガネの展開スペースも出来ているし」
バジュラとの戦いにより消え去った森の跡を見ながら告げるマリューの言葉を聞きながら、少し離れた位置まで移動してシロガネを、そのすぐ横にニーズヘッグを空間倉庫から取り出す。
今更だが、こうしてみるとやっぱりニーズヘッグは小さいよな。いや、最も小さい機動兵隊バジュラと比べてようやく同サイズなんだから、それはしょうがないんだけど。
「じゃ、アクセル。私達はシロガネでコーネリアの指揮下に入るわ」
「そうしてくれ。こっちとしても前線で補給が可能な場所があるというのは助かるしな」
そう告げた俺に対し、何故か小さな笑みを浮かべて視線を向けてくるマリュー。
その瞳にはどこか悪戯っぽい光が宿っているように見える。
「どうした?」
「ううん? ただ、アクセルの言葉を聞く
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