マクロスF
0770話
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、俺は戦場を量産型Wに任せてゲートへと向かう。
当初は森の中に設置されていたゲートだが、戦闘の影響で既に周辺の森は粗方焼き尽くされている。……フロンティア船団の人員が見たら、恐らく怒るだろう。
そう思いつつゲートを守護している量産型Wに指示を出し、ホワイトスターへと転移を完了。すると転移区画にマリューと量産型Wが集まっているのが見えた。
……こうして見ると、マリュー以外は全員量産型Wで仮面を被っているのはさすがに目立つな。
「シロガネは格納庫か?」
ニーズヘッグから降りながらマリューへと尋ねると、すぐに首を左右に振る。
「いえ、既にこっちに向かっているわ。必要最低限のメンバーだけど、動かすくらいは出来るし、何よりも今のアクセルの手を煩わせたくないしね」
笑みを浮かべつつこちらへと視線を向けてくるマリュー。こうしてマリューとゆっくりするのも半年ぶり。マリューにしてみれば1年半ぶり……か。俺がホワイトスターに戻ってきた時は出撃の準備が忙しくてそれどころじゃなかったからな。
マリューもそんな風に思ったのだろう。小さく笑みを浮かべながらこちらへと近寄ってくる。
「色々と大変だったのよ? アクセルはいなくなるし、スレイは自分のせいだって言って落ち込むし」
「自分のせい? ……ああ、そう言えば俺に酒を飲ませたのはスレイだったか。別に気にしなくてもいいんだけどな。確かにマリュー達に暫く会えなかったのは残念だが、向こうの世界……マクロス世界に転移できたおかげで、色々と技術を入手できそうだし」
「確かにそれはいいかもしれないけど……それだけじゃないんでしょ? レモンが言ってた事を忘れたとは言わせないわよ?」
ジトリ、とした視線をこちらへと向けてくるマリュー。これは完全にシェリルの件だな。
「別に隠すつもりは無いさ。どうあってもお前達にシェリルを紹介しないといけないしな」
「紹介しないといけない? 妙に意味ありげな言葉だけど……」
「ああ。ちょっと病気にな。ホワイトスターの設備で治療をしようと思ってる」
「……なるほど」
小さく頷き、次の瞬間には笑みを浮かべて視線を俺の方へと向けてくる。
「にしても、アクセルはどこに行っても病人を連れてくるのね。フィリオやアルティス、星刻といった具合にね」
「そうは言ってもな。別に無条件で引き入れている訳じゃ無いさ。それは知ってるだろ?」
フィリオはスレイをシャドウミラーに引き込み、尚且つフィリオ自身も優秀な開発者だった為だし、アルティスは修羅を纏め上げるのに相応しい人材だったから、星刻にしても中華連邦を切り取って新国家を作るのに必要な人材だった。
……こうして考えてみると、有能な人物に限って病気で寿命が短い傾向にあるよな。いやまぁ、原作の流れ
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