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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-B空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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っていいですか?」
「ダメです」
お前たちは共に残滓だろうに。悪いが残らんよ、一欠片も。プリムは「仕方ありませんね。それじゃあヴィヴィオちゃん。ゆっくりお喋りしたいから、降りようか」と提案するものの「やだ」ってヴィヴィオは首を横に振るだけ。
「やぁだぁーーー!」
「待って、待って、ヴィヴィオちゃん・・・っく!」
急に暴れ出したヴィヴィオが振り上げた拳、正確には裏拳がプリムの顎を正確に捉えた。普通の人間なら軽い脳震盪くらいは起こすだろうが、「痛・・・!」そう痛がったのはヴィヴィオの方だった。プリムの常時展開型の不可視障壁の前に物理攻撃は通用しない。
「ご、ごめんね! 大丈夫だった!?」
「う、うぅ、ぐす・・・うわぁぁぁぁん!」
駄々っ子のように暴れるヴィヴィオの繰り出してくる正確な拳打を、「お父様、どうすればいいですか!?」片手で受け流しているプリム。俺は「悪い夢から醒まさせてやってくれ」と答える。その意味は「・・・了解です、お父様。苦痛のないよう、眠りへ誘いましょう。おやすみなさい、ヴィヴィオちゃん」残滓の撃破。
「アースガルド同盟軍・
戦天使
(
ヴァルキリー
)
・ランドグリーズ隊シリアル01、雷滅の殲姫プリメーラ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア。戦闘執行」
「へ・・・?」
プリムの姿が消え、次の瞬間にはヴィヴィオの背後に居た。ヴィヴィオの首筋にプリムは右手の人差し指と中指をスッと這わせた。そしてパリっと放電した音が聞こえた。ヴィヴィオの目がすぅっと閉じて行き、トサッとプリムの胸にもたれ掛った。それ以降、ヴィヴィオの残滓が目を醒ますことはない。
プリムは電流を相手に流し込み、自律神経系を乱して筋肉の活動を停止させることも可能。プリムはヴィヴィオに電流を流し込み、一瞬にして心臓を止めた。うーん、説明不足だったな。気絶させるくらいでちょうどいいと言うべきだった。
(すまないな、ヴィヴィオ)
消滅したヴィヴィオの残滓を見送っていると、「おと――ルシリオン様」小声で俺の名を呼んだプリムに、「ああ」と首肯する。見られている。魔力探知をされないためか、防護服の着用すらしていないようだ。視線を探っていくと、とあるビルの屋上から「本物のヴィヴィオと、アインハルトか・・・」2人の気配を探知。
「魔力反応増大。戦闘甲冑の装着時かと」
「ああ。・・・ん? こっちに向かって来る・・・?」
なのはやすずかから逃走し、これまでもずっと逃げ回っていたヴィヴィオとアインハルトが変身し、さらに俺たちの元へと向かって来る。観念して投降する気になったのだろうか。それならそれで助かる。
「あの子たちですね。ヴィヴィオちゃんのオリジナル」
「ああ。手を出さないようにな」
「はい、もちろんで
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