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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-B空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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ト家の使用人だったっていう設定で頼むぞ」
「はいっ!」
とまぁそんなやり取りをしながら、俺とプリムは海鳴市の上空を翔けていた。と、「お父さ――コホン、念のために、ルシリオン様。魔力反応です」プリムからそう報告を受けた。遅れて「ああ、俺も確認した」と、近場に魔力反応が発生したのに気付いた。
「プリム、向かってくれ」
「はいっ!」
プリムが飛翔術式を担ってくれているため、この娘に進路変更を指示する。そう間もなくして「ヴィヴィオ・・・!」の残滓を発見。防護服のカラーリングからして、聖王のゆりかご時の聖王ヴィヴィオで違いないだろう。ということは、この次元世界でも起きるということか、JS事件。ほら見ろ、やはりスカリエッティは敵だ。
「ママ・・・、どこ? どこに行っちゃったの、ママ・・・?」
「迷子でしょうか?」
「・・・ああ。放してくれ、プリム」
「あ、はい。では」
――
我を運べ
(
コード
)
、
汝の蒼翼
(
アンピエル
)
――
プリムに放してもらって墜落するより早く背より12枚の剣の翼を展開して浮遊する。そして「こんにちは、お姉さん。どうしたの?」と優しく声を掛ける。
「居ないの、ママ、どこにも・・・ずっと、ずっと捜してるのに・・・」
「おと――ルシリオン様。これほど大きな娘が迷子というのも、少々おかしいような・・・」
「成人ほどにまで変身した姿だからな。元の姿は6歳ほどの少女だ」
小声で訊いてきたプリムに俺がそう答えると「そうなのですか。あの、お姉さん達も一緒に捜そうか?」プリムはヴィヴィオの残滓へと近寄り、目線を合わせた上でそう提案した。プリムの製造・起動時期はかなり遅かったが、それよりも起動の遅かった弟・妹の面倒をよく見てくれていたのがプリムだ。姉属性、というものか。
「で、でも・・・知らない人について行っちゃダメだって、お城のみんなが言ってたから・・・」
「あ、それもそうね。あぅ、ルシリオン様、どうしましょう」
おいおい早いな、諦めるの。もう少し頑張ってくれ、プリムお姉さん。しかしそれにしても、お城のみんなが、か。ヴィヴィオとオリヴィエの記憶が僅かばかり混同しているのかもしれないな。俺の知るヴィヴィオにオリヴィエの記憶はなかったような気がしたが、こっちの次元世界では受け継いでいるのか。
「えと、えと、あ、とりあえずお話をしましょう。お姉さんのお名前は、プリメーラ。プリムです♪ あなたは?」
「・・・ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオちゃん、か。素敵なお名前ね♪」
泣き止み始めたヴィヴィオが「・・・ありがと、プリムお姉ちゃん・・・」そう礼を言うと、プリムは、強い日差しに当てられてクラっと倒れそう、みたいな体勢になった。
「お父様。この娘、貰
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