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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-B空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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で防ぎ、「縛れ、鋼の軛!」拘束条をアウグスタの足元から突き出させるものの、「ふんっ!」大剣を横薙ぎに振るい、軛を全て寸断した。
「牙獣走破!」
アウグスタへと飛び蹴りで接近。振り戻された大剣の刃と打ち合う。僅かな拮抗、我とアウグスタは共に後方へと弾き飛ばされた。地面へと着地し、すぐさま一足飛びでアウグスタへと突進する。対するアウグスタは「それ以上の狼藉、地下牢では済むとは思わぬことね!」と大剣を振り被りながら、我へと駆けて来た。
振り下ろされる大剣を、体を横向きにすることで躱し、間髪入れずに前へ向かって跳ぶ。アウグスタの顔面へと膝蹴りを打ち込もうとしたところで、大剣を振り下ろした勢いで飛び跳ねたあの者は弧を描くように宙を舞い、我の背後に着地。
「せいッ!」
振り上げの際に発生した石礫が反転途中の我を襲った。魔力の無い、単純な物理攻撃。守護騎士一の防御力を持つ我の肉体ならば構う必要無し。礫の中を駆け抜け、「ふんっ!」上段蹴りを打つ。爪先がアウグスタの側頭部を捉え、「うぐっ・・・!」蹴り飛ばした。しかし距離は開かぬ。大剣が重しとなり、アウグスタを留めた。着地した後、「ぺっ」と折れた歯を吐き捨てた。
「アウグスタよ。お前は戦に敗れたのだ。ナハトヴァールを組み込み“闇の書”の力を強化しようとした。確かに、融合管制騎は強化された。しかしそれに頼り、我らを強行軍として扱い、全滅させた」
「っ!?・・・一体何を言って・・・!」
「烈火の将シグナム。紅の鉄騎ヴィータ。風の癒し手シャマル。我、盾の守護獣ザフィーラは、何の策もなしに大国の騎士団との戦闘に駆り出され、討たれた」
「馬鹿なことを。では、そうして私の前に立ちはだかるお前は一体なんだというの? 守護騎士が主である私から逃れるための嘘だと思うのが普通でしょう」
「我らが討たれた後、唯一生き残った融合騎は我らを復活させようと魔力の蒐集を始めた。しかし、書の完成に焦ったお前はまたも無理に強い魔力持ちの騎士に挑み、返り討ちに遭ったのだ。しかしお前は生き延びた。だが撤退途中、これまでの無謀な戦を仕掛けたことで付き合わされてきた臣下の抱く不平不満をついに限界を迎え、お前は――」
「黙れっ! 我が優秀なる騎士たちが、この私を裏切りなどするものか!」
大剣を担いでの高速突進。刃渡り2m近い大剣を担いだあの体勢から繰り出されるのは最早振り下ろしのみ。次の一手が見えていれば恐れることはない。迫りくる大剣の重圧を腹に力を入れる事で耐え、「さっさと騎士を呼び戻せッ!」怒声を上げながら振り下ろされた大剣を半身分横に移動して躱し、即座に上空へと跳び上がる。大剣は地面を穿ち、先程以上の大穴を開けた。
「牙獣・・・!」
上空からの飛び蹴りでアウグスタを強襲。アウグスタは大
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