暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-B空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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えないのかなぁ・・・」

「うぅ、ぐす、やだ、ひっく、そんなの、ひぅ、アイリ、やだ・・・!」

もう再会できないのかと泣くアギトとアイリに「逢える!!」あたしは叫んだ。ビクッと体を震わした2人の肩に手を回して抱き寄せる。つってもあたしの方が小さいから、あたしが2人に抱きついたみたいになってっけど。

「絶対にまた逢える! これ見ろ!」

「「マイスター!?」」

アギトとアイリに八神家の家族写真データを見せて、「名前はルシリオン! その、なんだ、オーディンの子孫だ!」って伝える。ルシルの話じゃ、オーディンもこのルシルも、元々は対“エグリゴリ”用生体兵器で、ルシリオンっつう超古代の王様のクローンらしいんだが。今はそんなこと関係ねぇ。

「オーディンと丸っきり同じなんだぜ、コイツ。性格も仕草もほとんど。確かに、あたしらの主だったオーディンはもう居ない。けど、オーディンの遺志はこうして生き続けてる。だからきっと、あたしらはまた逢える。つうか探し出す! アギトとアイリ、お前たちを絶対に探し見つけるから! だから・・・もう少しだけ、待っててくれ」

「「ヴィータ・・・」」

あたしの頭の上に置かれるアギトとアイリの小さな手。知らず泣いてたあたしは、涙で滲むその目で2人を見た。

「まぁ、ヴィータはそこまで言うんだもん。きっとまた逢えるよ」

「アイリ、待ってるからね。みんなでアイリとアギトを見つけてくれるの」

「ああ。待っててくれ」

「それじゃあアイリ。そろそろ起きようか」

「ん。目を醒ましたら、そこにマイスターの意思を受け継いだルシルと、ヴィータ達が居ますように」

最後は笑顔を浮かべて、アギトとアイリは消えて行った。あたしは袖で涙を拭って、手に残ってるアイツらの温かみを逃がさないようにギュッと握り拳を作る。

「アギト、アイリ。約束だ。絶対に、また逢おうな!」

拳を突き上げて、あたしは地平線にまで広がる空に向かって改めて誓った。

†††Sideヴィータ⇒ザフィーラ†††

我ら元“闇の書”の一部でさえも知らぬ、ナハトヴァールすらも超越するシステム、砕け得ぬ闇――システム:アンブレイカブル・ダーク。外見は幼き娘だが、その魔力量は絶大。それを攻撃や防御に回されたとなれば、最早戦闘で勝利するという方法は取れぬだろう。

(だがそうも言ってはおれん。あの者に対抗する術が見つけねば・・・)

我らが主やその友人、あの街を守るためにも。しかし今はその術もなく、今はただ砕け得ぬ闇の復活を切っ掛けとしたように出現した闇の残滓を狩る、それのみだ。闇の残滓は海鳴の街だけではなく、地球の近隣に存在している無人世界にも出没している。それらに対処するべく、我ら守護騎士は散開した。

「エイミィ執務
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