バレット・オブ・バレッツ開幕前
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
数時間前、病院からGGOにダイブ。
そして今。
「いやー、大漁大漁」
ライトは沢山の戦利品を持って(と言ってもストレージにだが)、自分の家に戻って来ていた。
「………はぁ」
しかし、ライトはそれを机に置くと、盛大な溜め息を付いた。
理由は、新羅と娘・ストレアを怒らせた事による精神的ダメージが蓄積しているからである。
一応、謝りの返信を送ったが、それ以降メールはおろか、電話すら来なくなった。こうなってしまうと、ライト自身の蓄積ダメージはでかく、そして絶賛絶望中である。
「………俺って馬鹿なんですかねぇ」
すると、ロードが答える。
<どうしようもない馬鹿。教師のくせして何してるの>
「……今回ばかりは反論のしよう無いな」
はぁ…、とライトが溜め息を付くと、ガチャ、と扉を開けて入って来るやつが居た。ペイルライダーだ。
「よう、旦那。相変わらず狩り上手なこった………ってどうしたその絶望に落ちそうな目は?」
すると、ロードが口を使ってペイルライダーに説明する。
「えっとね、現実世界の彼女を怒らせて精神的ダメージをくらってるの」
「ははぁ……、ロードさん説明ありがとうございます」
因みにこのペイルライダー、初見で俺達の事を見抜いた。
曰く、「何かくっついている?」らしい。それを言いふらされるのもあれなので、この世界ではペイルライダーしかこれを知らない。
「で、この大漁の武具類は一体……」
ペイルライダーは積み上げられた武具類を見て言う。
「ライト曰く、感情に任せてやったらこうなりました。ライト自身が悪いのに」
「あはは……。俺も嫁が居るからよくわかるよそれ」
と、ペイルライダーが椅子に座りながら言う。
「で、今日の本選。そんな調子で平気なのかい?」
ライトはロードを奥に押すと答える。
「問題ない。試合となれば話は別。私情を挟めば判断が遅れるだけだからな」
「とか言いつつ、昨日新参者に言いようにやられてた癖に」
「んだと、ペイルの癖に!!」
「おお、こわ」
すると、ペイルライダーはひょいと手を武器に付けると、ライトは瞬時にFN F2000をかざす。
「おっと、瞬間展開はやっぱり勝てないか」
降参だ、と言うように両手を上げるペイルライダー。
「そう言えばペイルライダー。お前も本選なんだってな」
「ああ。会ったときには少なくなるまで協力しようぜ」
ニカッ、と笑うペイルライダー。
「協力は良いが、先に死ぬなよ。今は死銃が大会に出てる可能性だってあるんだからよ。お前だって子供と嫁さんを残して死ねねぇだろ?」
「そりゃそーだ。子供が嫁に行くまで死ねねぇな」
わはは、と笑うペイルライダーは、ひょいと机にある武器を手に取る。
「へぇ……SR2Mか。良くドロップさせたな」
ペイルライダーが言う
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ