第二十六話 Cooking Panic
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とは思わなかった。
ゼロ「なら、この微妙な歯ごたえは一体…?」
ゼロが呟いた直後にケイン博士がやってきた。
ルナ「あ、ケイン爺さん。どうしたんだ?」
ケイン「少しのう」
ケイン博士は厨房の冷蔵庫から肉の入った袋を取り出し、出ていこうとするが、ゼロに止められる。
ゼロ「待て爺、その肉は何だ?」
ルイン「あ、それロールキャベツに使った…」
ケイン「ん?ああ、この肉か?これはとある施設から送られた絶滅した生物のサンプルじゃよ」
ブハッ!!
その発言に全員が噴き出し、ある者は口元に手をやり、ある者は顔色を悪くし、ある者は無言でセイバーを取り出す。
エックス「何でそんなものを厨房の冷蔵庫に…」
ケイン「保存場所がなかったからのう、まあ、もし食べられてもレプリロイドじゃから死にはせんだろうと思って…」
ゼロ「爺、お前ちょっと来い!!」
ケイン博士をずるずる引きずって行くゼロ。
そんな彼を黙って見送る仲間達。
しばらく引きずって離れたゼロは、ケイン博士と共にその辺の物陰に隠れた。
ゼロ「せい、はっ、とう!!龍炎刃!!三日月斬!!旋墜斬!!爆炎陣ーーーーッ!!!!」
ケイン「ギャアアアア!!?わしが何をしたと言うんじゃあああああ!!!!?」
物凄く手加減(多分)した歴代の技をケイン博士に浴びせたゼロ。
ホーネック「ケイン博士、この書類…って、何やってんですかゼロ隊長!!?」
ゼロ「真の力を…ん?何だお前か!!ちょうどいい、ホーネック。お前も手伝え!!」
ホーネック「ええ!!マジっすか!!?」
ゼロ「手伝え!!でないと…」
ホーネック「は、はいぃぃ!!」
何やら気になる轟音に、一同閉口。
数分後、ゼロが今まで見せた事のない素晴らしい笑顔で戻ってきた。
ちょっといつもよりアーマーが紅いのは、きっと気のせいだろう。
エックス「ゼ、ゼロ…ケイン博士は?」
ゼロ「ああ、ちょっと用があると、どこかへ行ったぞ」
ルナ「…どこかって……どこだよ?」
彼女の呟きに、ゼロは答えなかった。
寧ろ全員にとって、はっきりとした事実を言い渡されなかっただけマシだろう。
ただ誰もが、心の中で星になったであろうケイン博士にさよならを告げていた。
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