武装選びと選手登録
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の言葉、しかと受け取った。その為にはまずは予選を突破することだな」
「言われなくても!」
「そのつもりだ!」
キリトと少女はシオンの言葉に答えるように拳をぶつけた。少女は身を翻すと、シオンたちを会場に案内した。
会場は地下に存在し、エレベータで降りていくとそこにはBOBに出場するプレイヤーが数多く待機していた。会場の天頂部には巨大なホロパネルには【BOB3 Preliminary】という文字と、残り28分弱という深紅のフォントのカウントダウンが表示されていた。
中には堂々としている者もいれば、数人が集まって話している姿もあった。その誰もが自分の銃をぶら下げていた。
シオンはその姿を見て目が細くなるのを感じた。
「まず、控え室に行こう。あなたたちも、さっき買った戦闘服に装備替えしないと」
「そうだな。で、その控え室は?」
「うん、男性用が右で女性用は左のフロアだから」
「そうか、じゃあキリト。行くぞ」
「ああ」
「ちょ、ちょっと待って!」
控え室に行こうとしたシオンとキリトが少女に止められた。
「どうした?」
「どうしたじゃないわよ!彼女も連れていく気!?」
「彼女?」
「あ〜・・・ッ」
少女の言ったことにシオンは思い出したかのように手を顔にあてた。そう、彼女は今の今までキリトを女だと思っていたのだ。
シオンはバツの悪そうな顔で言った。
「悪いが、こいつ男なんだ」
「・・・は?」
「信じられないよな普通・・・」
「いや、でも・・・」
「まあ、論より証拠だ。キリト、この子にネームカードを渡してやれ」
「あ、ああ・・・」
シオンの指示に従い、キリトは少女にネームカードを渡した。それを見た少女は驚愕した。
「本当に、男、なの・・・?」
「性別を偽ってどうする?むしろそんな芸当できるわけないだろう」
「でも、そのアバターで・・・」
「まぁ、話は後でしてやるから、今は装備替えだ。それじゃな」
「あ、ちょっと!」
未だに信じられないような表情をしている少女をよそに、シオンたちは控え室に向かうのだった。
その後、少女に問い詰められたのは言うまでもない───
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