第04話 地球教
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
部世界を直接接続する技術である。
総大主教の場合は外部世界とはアクセス出来ないよう施してある。
「これから総大主教の記憶を全てバックアップする。」
この為の電脳化であった。
バックアップが行われている間に、光輝は諜報活動で得た、地球教本部のコンピュータのバックアップや電子化された書物や書類を一通り目を通す。
「ここまで来るともはや怨念だな。」
光輝は地球教がしてきた暗殺などの陰謀を目にしてため息を漏らす。
「光輝さん、バックアップには暫く時間が掛かります。休憩室でお休み下さい。」
プロトが光輝を労った。
「そうさせてもらう。」
光輝はプロトの言葉に従うと手術室を出て行った。
Sideout
その後、数日はこの場所に停泊する事になった。地球教の情報をフェザーンのマザーコンピュータに送り、今後の対応を協議する事と、総大主教のバイオロイドの補助記憶装置に、総大主教の記憶をコピーする為である。
今、病院船は地球を離れ、ローエングラム星系を目指して航行している。
帝国暦457年10月10日 地球とローエングラム星系の航路 病院船
Side 総大主教
「ここはどこだ・・。」
暫くして、扉をノックして一人の男が入ってきた。
「お目覚めですか、総大主教猊下。」
「ここはどこだ。貴様は何者だ!」
「この船は病院船ですよ、猊下。ゆっくり落着いて話を聞いてください。私は光輝・一条と申します。猊下を拉致させて頂きました。今この船は地球からローエングラム星系に向かっております。」
「・・・。」
「過去の総大主教が何をやったか、猊下が何を企んでいるのか、地球教本部のコンピュータの情報と猊下の記憶を拝見しました。またフェザーンとの関係も調べがついております。」
「・・・。」
「猊下の影武者が今の地球を支配しております。次期に猊下のお仲間達も同様な措置をとります。一緒に死ぬまで自分達のしてきた事を懺悔すると良いでしょう。」
Sideout
この後も罪を認められる者は、バイオロイド達にすり替えられ、地球教は皆が知らない内に壊滅した。
フェザーンは地球復興の為、溜め込んでいた資産を徴収されるその殆どがエクリプス社に流れていた。
地球は資源が枯渇していると思われているが、それは可採埋蔵量の話で、地下資源の埋蔵量のうち、技術的・経済的に掘り出すことができる埋蔵総量から、既生産分を引いた量のことを言う。
地球の4分の1は、鉄で構成されている。
光輝達は核融合炉の膨大な電力を利用した熱分解応用した資源採取技術により、通常は採算の合わない土壌からでも微小金属を採取出来る。また海底の鉱脈
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ