師匠と弟子
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「師匠、何故戻ってきた?快捷しなければ事足りなくなるというのに」
塔から本宅まではそれなりの距離がある。今から行ったってギリギリ十分な戦闘時間が取れるかどうかだというのに、パラゴーネ1人の為に戻ってくるのはハッキリ言って時間の無駄だと思う。
恐る恐る、といった様子のパラゴーネの問いに、グレイは迷わず答えた。
「……弟子を見捨てる師匠がいるかよ」
パラゴーネは、一瞬言葉の意味が解らず沈黙する。
が、すぐに意味を理解し目を見開いた。紅蓮の瞳が潤み、ぽたりと涙がコートに落ちる。
「……は?お、お前泣いてんのかっ!?え、何で!?」
「うるさいぞ……!師匠の、バカぁ…」
「オレかよ!?何か気に障る事言ったか?」
一気に慌てふためくグレイの言葉には答えず、パラゴーネは堪えきれず涙を流した。
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