暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
桐ヶ谷家からのスタート
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ブレイカー居ないのか。……いや、ダークがそうだったな。
すると、和人は口に運びかけたプチトマトをピタリと静止させ、訊ねた。
「と………突然何だよ、スグ?」
すると、直葉は隣の椅子から取り上げた物を見て、言う。
「あのね、今朝、ネットでこんな記事見付けたんだけどね?」
と共に俺達の鼻先に突き付けられたのは、A4版のプリントアウトだった。国内最大級のVEMMOゲームの情報サイト、<MMOトゥモロー>略してMトモのニュースコーナーのハードコピーらしい。
太字のヘッドラインには、【ガンゲイル・オンラインの最強者決定バトルロイヤル、第三回<バレット・オブ・バレッツ>本大会出場プレイヤー三十名決まる】とある。
その下に短めのリード文と、全出場者名のリスト。
直葉の人差し指の先に【Fブロック一位:Kirito(初)】と書かれていた。
それを見ると、和人が無駄な抵抗しない様に、口を開く。
「リーファ、察しの通り、そいつはキリトだ」
「え、おい来人!?」
「さんをつけろ」
ボトルでキリトの顔を叩くと、続ける。
「因みに、その上のライトロードって居るだろ?」
「え、うん。それが何?」
直葉が指を【Dブロック一位:Raitorod(初)】に動かす。
「それ俺。コンバートキャラ」
「え、ええ!?」
すると、リーファが叫ぶ。と、言うことはフレンドリストで解っていたと言うことか。そう毎日見るものでもないだろ。
「まぁ、この土日が終わったら俺達はそっちに戻るよ。キリトは再コンバートし直すし、俺もスプリガンで戻るからさ」
事実、あのコンバートキャラはSAOALOで使った初期のデータだ。システムでステータス自体は戻したものの、あの世界にはもう必要の無い。だからコンバートキャラとして、GGOにコンバートさせた。今はスプリガンを使っている。
「どうせ、用心深いリーファの事だ。アスナにも電話で聞いただろ?」
「う、うん……」
「なら、アスナの言葉を信じろよ。俺もキリトも、一暴れしたらすぐ戻るよ。大丈夫、こいつの責任は俺が取るからさ」
「うん……」
すると、リーファはまた顔を上げて言う。
「ね………、危ない事は、何も無いんだよね………?嫌だよ、また何処か遠くに行ったりしたら……」
「……行かないよ」
キリトがハッキリと言う。
「約束する。今夜の、GGOの大会が終わったら、ちゃんと戻ってくるよ。ALOと……この家に」
「………うん」
………あー、胸焼けする。この兄妹愛。どうにかなりませんかね。俺が主に辛いんだが。
<ライト、今こそあの不味いお茶>
ああ、成る程。苦さで甘さを中和か。
………って、中和出来るかい!!
俺はロードにつっこむと、そこに直葉が言う。
「そー言えば、お兄ちゃん」
「………ん?」
「アスナさんから聞いたん
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