第二十五話 エックスSIDE FINAL
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地上に戻ったエックス達は見回すと見慣れない場所にいた。
壮麗なステンドグラスが斜陽を通していた。
淡い紅や黄色が無機質な床に映っていた。
そして荘厳な宮殿が崩壊を開始した。
突然のことにバランスを崩した3人の上から、天井の破片がパラパラと落ち始める。
ゼロ「何だっ…?建物が崩壊し出している…。」
エックス「考えるのは後だ!脱出しないと!!」
アクセル「こっち行けそうだよ、早く!!」
呼びかけたアクセルに、振り返ったエックスが息を呑む。
影がアクセルに迫る。
影はボロボロのマントを纏い、回路も露わな腕を伸ばしながらアクセルに迫る。
死人さながらの恐ろしい姿で、エックスは思わず息を呑んだ。
エックス「(シグマ…)」
アクセル「うわああああ!!」
恐怖のあまりに絶叫したアクセルは必死にバレットを乱射する。
だがシグマはバレットの攻撃などものともせず、笑いながらその大きな腕を振り上げた。
シグマ「フハハハハハッ!!」
殴られた彼の身体は容易く吹き飛ばされ、壁を突き破り見えなくなった。
エックス「アクセルー!!」
エックスは叫んだが、同時に瓦礫が落ちていく。
エックス「シグマ…」
シグマ「私は…蘇る…姿を変えて、何度でも…!!」
機能停止が当然と思える深手にも関わらず、シグマは前進する。
凄まじい執念にエックスは背筋がゾクリとした。
応戦しようとしたエックス達の頭上からの衝撃波が、彼らの足元を撃つ。
見覚えのある攻撃に上の足場を仰げば、2人は双方とも大きく目を見開いた。
「見つけたぞ…ゼロ、エックス!!」
大鎌を手にした隻眼の死神。
驚きで声を失くした2人の前に、レッドは降り立つ。
セイバーを抜く間も与えずゼロを蹴り上げ、バスターを構えようとするエックスを鎌の背で殴り飛ばした。
そのまま、まるで守るようにシグマの前に立つ。
レッドの後ろで、奴は勝ち誇ったように笑った。
シグマ「フハハッ!いいぞレッド!!お前の力をよこせ……奴らに復讐だ!!」
シグマの身体から先端がギラギラと光るコネクターが伸び、レッドを包む。
コネクターは彼の身体に接続されていく。
そんな中、前触れなくレッドが呟いた。
「これなら……」
持ち上げた手に、握られているのは鎌ではなく。
「……どうかな?」
低い声に混じった、少年特有の高い声。
同時に突き付けられるバレット。
銃口から光が溢れ出し、シグマの顎から頭にかけて貫いた。
再び苦悶の叫びを上げたシグマは、壁を突き破り外に、高い空中へと放り出された。
レッドは身体を捻ってコネクターを引きちぎり、壁に背中を打ち付ける。
そのままずるずると崩れ落ちた。
光を放ち、収まれば、彼は彼
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