第5話 天国
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急げ....動け....俺の体....!!!!!
彼女からの最後のメール。どうやらばれちゃったみたいだな...
彼女は絶対に死なせはしない。
俺は土砂降りの中、傘もささずに彼女の家へと走り出した。
(椿視点)
「さようなら。燕。いままでありがとう。大好きだったよ... 幸せに生きて...」
そして私は一気にナイフを心臓に突きつけ...'
「椿ぃぃぃいいいいいい!!!!!!!!!!」
燕だった。どうして、どうして来ちゃったの....
「お前、何してんだよ...何考えてんだよ!!!!」
「だって、だって、だって!!!!!!!! このままじゃ燕が死んじゃうって...
私と一緒にいると死んじゃうって... だがら私は...!!!!!!」
「自分を粗末にするんじゃねぇ!!!!!! 」
「じゃあ私はどうすればいいの?! 私は燕が死んじゃうなんて......
そんなの嫌だよ!!!!!」
「なぁ、椿。パラレルワールドって知ってるか??
簡単に言えばもしもの世界さ。俺が死んでもまた俺たちは出会える」
「出会えないよ.... 出会えないよ!!!!!!!」
「俺さ。もしもの世界ではさ野球やってるんだ。
ある日友達と野球してたら椿の家のガラスをパリーンって割っちゃうんだ
ドアを開けてたら案の定、椿がいてさ、俺は一目惚れをする。
ほらな、出会えたろ??」
(そんなこと言うなんて本当にもう燕は.......)
「最後に、最後に燕のバイオリン、聴かせて....」
「うん、いいよ....」
燕は最後 という言葉を否定しなかった。 本当にこれが最後なのかもしれない。
燕の奏でるバイオリンのハーモニーは私の心を包み込み、私の涙を誘った。
そして私はすぐさま燕に抱きついた。
「愛してる 愛してる。燕。私は燕のことを....」
「わかってる..... けど、もう.... ダメみたいだ....」
「燕だけ、死なせはしないよ.....
一人きりっていうのは悲しいよ。寂しいよ。だから一緒にいてあげる....
私なんかで悪いけどさ...」
「バカ...... 君じゃなきゃダメなんだ....」
「燕。もう一つの世界で私には親がいて、兄妹もいて....
もう一つの世界ならきっと幸せになれるよね.....??」
「当たり前だよ。もしも、君がその世界で目が見えなくても
顔が違っていても、君と付き合って死んでしまうとしても
俺は君を必ず見つけ出す。そして君と付き合ってやるよ。
椿と 結婚してやるよ....」
「ありがと..... じゃあ、行こっか....」
「あぁ....」
二人はキスを交わし そして
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