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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十八話
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は…?」
「僕の身体…正確には僕のドクメントの事だよ」
「っ…それは…」
僕の言葉を聞き、俯きながらもどこか言いにくそうに表情を変える。
僕が真剣な表情で二人を見ていると、ウンディーネが深く溜め息を一つ吐いて口を開いた。
「…仕方ないか。ふむ…そうだな…、ではそなたのドクメントについてだが…」
「ウンディーネ…っ!?」
「仕方あるまい…此処で話さなければ余計に無理をさせてしまう事になるぞ?それに…余達は『契約』した以上、『主様』の命令であれば従わなければいかんだろう?」
ウンディーネの出した言葉にヴォルトが顔を上げて声をあげる。そのヴォルトにウンディーネは小さく溜め息を吐いてそう言った。
…というか、『契約』や『主様』という事は…。
「ウンディーネ…『契約』や『主様』っていうのはやっぱり…」
「うむ…今…余はヴォルト同様、衛司と契約を結んだ。理由は言わずもがな…そなたのドクメントの状態だ。…はっきり言わせてもらうぞ、衛司。そなたのドクメント…破損率は九割を迎えている」
「っ…九割、か…」
ウンディーネの言葉に、僕は思わず自分の身体を見て声を漏らした。
九割…それはつまり、僕の身体のほぼ全てが破損していて、僕に残されている時間が少ないという事であった。
「…主の身体は今まで、よく保っていたと言う程です。そして今回のディセンダーの力の転写で、主の身体は限界でした」
「ヴォルト一人で対処出来んと聞いたので、急遽余も契約してそなたのドクメントを補助したが…あそこまで傷付いたもの、はじめて見たぞ」
「…そっか…一応聞いとくけど、皆にこの事は…?」
ヴォルトとウンディーネの言葉を聞いて僕は自分の手から視線を二人に向けると、静かにそう聞いた。
ヴォルトとウンディーネはお互い顔を見合わせ小さく頷いて口を開いた。
「…主ならそういうと思って…ある程度は隠して大丈夫とは伝えています」
「状況と状態がアレであったからな…かなり誤魔化すのが難しかったぞ。…主様よ…今言っておくが…そなたの身体は今、余とヴォルトの契約による補助で保っているようなものだ。もはや主様には…一度の戦闘も重体に繋がりかけないのでな」
「そっか…ありがとう…。…でも…一度でも闘える余裕があるなら…十分だよ…っと」
ウンディーネの言葉を聞き、僕は一度溜め息を吐いてそう言うと、ベッドからゆっくりと立ち上がった。二人の言う契約による補助のおかげか、少し身体が重く感じるけど、意識を失う前の痛みは全く感じはしなかった。
「…主…っ!」
「っと…ありがとう、ヴォルト。…聞くのが遅れたけど今、僕
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