第二十四話 エックスSIDE9
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相手は恐らく、自在に動けるのだろう。
圧倒的不利に、思わず舌打ちが零れる。
エックス「アクセル、気をつけろ、落ちたら死ぬぞ」
アクセル「分かってるよ。心配しないで」
シグマ「ハーハハハハッ、ここからが本番だ!!」
耳障りな高笑いと共に紅い光弾が迫る。
エックスはグライド飛行で次の足場に移り、チャージショットを放った。
しかし、シグマの姿が消えた。
エックス「(消えた…)」
次の攻撃に備えると、シグマは闇を飛び出し、拳を前に急接近する。
狙いはアクセル。
エックス「!!?」
アクセル「うわっ!!?」
狙いを自分だと思っていたエックスはまさかアクセルが狙われるとは思わなかったために目を見開いたが、即座に指示を出す。
エックス「アクセル、その足場は脆い。早く移らないと崩れ落ちるぞ!!」
アクセル「分かってるよ!!」
エックスの言葉に口を尖らせながら次の足場に移る。
ゼロ「(アクセル、エックス)」
シンクロシステムで再びに電子頭脳に声が響く。
ゼロ「(レーザーはホバーとグライディング(グライド飛行)でかわせばいい。俺はダブルジャンプでやり過ごすが…追尾式の弾はガイアシールドで跳ね返せ)」
アクセル「(よく分かるね?)」
的確なアドバイスにアクセルは脱帽の思いだ。
ゼロ「(一度見た攻撃は覚えている。それに奴とは嫌というほど戦っているから考えなどお見通しなんだよ)」
アクセル「(成る程ね)」
シグマ「小癪な奴らめ…」
シグマが呻いた。
アクセルはゼロのアドバイス通りに戦い、シグマに確実にダメージを与えていく。
ゼロとアクセルがシグマと激戦を繰り広げる中、エックスは静かに佇み、シグマを見上げていた。
エックス「(シグマ…これで7度目か…あの人と戦うのは…最初は恐ろしくて仕方なかった。でも怒りで恐怖を抑え込んで戦った。2度目はゼロを利用した怒りを持って倒した。それからあの人は他人を欺き、弄んで来た。許せなかった。何の罪もない人を傷つけて…だから俺はみんなをあの人から守ろうと戦い続けた。)」
胸中で呟いていたエックスは静かにシグマを見ると口を開いた。
エックス「この戦いが最後だ…」
静かに闘志を燃やしながらエックスは呟く。
エックス「俺はいつも迷ってばかりだった。戦うことで本当に平和を取り戻せるのかと、ずっと考えていた。その迷いが怯えとなってバスターを封じてしまった…けれど俺はもう迷わない。貴様を倒し、平和を取り戻すんだ!!」
アクセル、ゼロ…そしてクリムゾンパレスで四天王と戦っているルインとルナと共に。
ゼロ「その通りだエックス」
アクセル「こんな奴、早くやっつけちゃおう!!」
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