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ペルなの
10.デバイス
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「失礼します……ってアレ?」

フェイトの説教から二日後、再び隊長室へ呼び出され彼女が顔を出すと、お馴染みはやて部隊長と補佐のリインの他に、メガネを掛けた女性、機動六課所属でメガネがトレードマークの以外と万能な通信士兼整備主任のシャリオ・フィリーノ、通称シャーリーが居た。

「シャーリーさんが居るって事は、もしかしてもう出来たんですか?」

「そや。シャーリーが要望を渡した後、一晩でやってくたんよ。いやぁ、デバイス自体は用意してたとはいえその他諸々をこな短時間で調整する辺りシャーリーはホンマ優秀やなぁ」

「いえそんな!無海さんのデータはシグナム副隊長との模擬戦である程度採れてましたし、そこに本人の要望等を加味すればよりハッキリと具体性が出ますからそんな事ないですよ!」

「それでも普通なら三、四日は掛かりますよ。もっと自信を持って下さいです!」

「まぁそれはともかくや。コッチが本題、朱音ちゃんのデバイス達や」

はやてが差し出した盆には全体が銀色に輝きその中心に、なのはのレイジングハートみたく赤い宝石の様なコアが付いたブレスレットとペンダントが置かれていた。

「二つ、ですか?デバイスって一人一つなモノだと思ってましたけど?」

「基本的にはそうなんだけどね。ん〜、先ずは見て貰うのが早いかな。デバイスを持って機動してみてくれる?パスはデフォルトのままだから『セットアップ』って言ったら機動するから」

「えっと、セットアップ?」

『是』

「お、おおっ!?」



【※ここで一つ報告です。当小説は多くの方に何の不都合も無く読んで頂く為にデバイスのセリフを日本語で表記します。決して英語やら何やらの外国語を一々調べながら書くのが面倒とかケータイ執筆でエキサイト先生に頼り難いからとかじゃなくあくまでそういう表現であるとご了承下さい。】



彼女が機動パスワードを口にすると、手にしたデバイスが光りブレスレットは手甲、ペンダントは薙刀へとその姿を変えると同時に彼女の服もバリアジャケットに置換される。

彼女のバリアジャケットは例を上げるのであれば、某腹ペコ王の騎士甲冑みたいな青いドレスの上に甲冑のパーツを着込んでいるデザインのバリアジャケットだった。

「おおぅ、これは……なんだか前に貸して貰ったのよりかなりしっくりくる感じがしますね」

「無海さん様にチェーンしてありますからね。注文通り防御重視の騎士甲冑、インテイリジェントデバイスには近代ベルカ式をインストールして接近戦メインで、これは無海さん次第ですがアームドデバイスでは牽制や補助としてミッド式の遠距離魔法も扱える様にしてます。手甲型のデバイス《ツクヨミ》がインテリジェントデバイスで、これからは無海さんをサポートしてくれますよ」

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