龍達の敵 デスドラグーン&万魔を欲すヴェラナート
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の身体を強烈な倦怠感が襲った。
「テオ、数値はどうだ?」
倦怠感から膝を着く俺をよそ目に学者風の男はSFに出て来るような空中に映し出された画面を見ている。
「出力はヴェラナートの方が遥かに上だな。まあヴリトラはまだ不完全だ、まあそれはヴェラナートにも言える事だからな」
「そうか、なら返すぜ」
そう言って男がラインを掴む、するとさっきまでの倦怠感が嘘のように消えた。
「さあ、起ろよ。負けねぇんだろ、こいよ、ぶちのめしてやる」
男が不敵な笑みを浮かべて俺を挑発してくる、上等だ。
「うぉぉぉぉぉおおお」
力の限り戦った、でも相手の方が遥かに格上だった。簡単に攻撃を躱され良いのを何発も貰った、魔力弾を何発も受けた、ラインから魔力や体力、奪える物は何でも奪った、でも相手はピンピンしている。
「おら!!」
腹に重たい一発を受けて膝を着く、ここまでなのか。
「エネルゲイヤ以外にも少しは骨のある奴が居たと言う事か」
そう言って男が不敵に笑う。
「ここまで登って来い、その時は本気でヴェラナートを使って相手してやる」
不敵に笑う男、そんな男を見ながら俺の意識は落ちていく。
負けだが気分は驚くほどすっきりしてる、全力で戦えたからか?すみません会長、俺は此処までの様です。
『ソーナ・シトリさまの『兵士』一名、リタイア』
・・・赤龍帝 兵藤一誠・・・
「クソ」
エネルゲイヤの竜騎士との戦いに俺は苦戦を強いられている。
今回のゲームのルールで建物の破壊が禁止されていて思う様に神器を使えない、それに竜と騎乗者の実質二対一、おまけに爪や牙、槍が掠るだけで激痛が身体に走る、そして激痛で動きが鈍った所に追撃を掛けられて傷を負う悪循環に陥っている。
「ハァ、ハァ、ハァ」
肩で息をしている状態だ、いっその事一旦撤退するか?
「骨も命も、全て燃えろ」
「ガワワァァァ」
竜が黒い炎を吐きながら突撃してきた、とっさに回避するがその瞬間足に激痛が走った。
「くっうう」
騎乗者の槍で足を突かれていた、足に力が入らない。
「死ね」
無情な宣告、次の瞬間俺の胸を槍が貫く。薄れゆく意識の中で俺の眼前に竜の口が広がっていた、頭に圧迫感を一瞬だけ感じ骨が砕かれる音を聞いて俺は意識を失った。
『リアス・グレモリーさまの『兵士』一名、リタイア』
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