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VenusBlood-d×d-
龍達の敵 デスドラグーン&万魔を欲すヴェラナート
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となりました。ゲームスタートです』
ゲーム開始のアナウンスが流れる。さあ、ゲームを始めましょ。





・・・赤龍帝 兵藤一誠・・・
三つ巴のレーティングゲームが始まった、俺と小猫ちゃんはショッピングモールの中を慎重に進んでいくと、突然小猫ちゃんが手で俺の前を遮り足を止める。

「先輩隠れて」
そう言って俺は小猫ちゃんに手を引かれ物陰に隠れる、暫らくするとドスドスと足音が聞こえてきた、そっと物影から覗くと黒い竜に乗った黒い鎧を着て赤い槍を持った女性と上半身裸で赤茶色の盾と斧を持って身体の至る所に傷があり流血している男が歩いて来た。
生徒会にあんな奴等は居ない、とすれば奴等はエネルゲイヤの俺がそう考えている隣で小猫ちゃんが顔をしかめて鼻を抑えている、どうしたんだと思っているとこっちに向かって竜がいきなり黒い炎を噴いてきた。
俺と小猫ちゃんは慌てて物陰からとびたし炎を逃れ、奴等と対峙する。
「敵か」
「龍だ」
そう口ずさむ半裸男と竜に乗った女に、俺と小猫ちゃんは視線を向けた、そして嫌な汗が流れた。竜に乗った女から凄まじいまでのプレッシャーが俺に浴びせられる、何なんだこの女!?

『相棒、気を付けろ。あの女と竜は信じられんが存在その物が龍殺しだ』
神器からドライグの声が聞こえ俺に注意を促す、龍殺し!?あの竜と女が龍殺しなのか?武器の槍とかじゃなくて?

『ああ、あの女と竜は数えきれないほどの龍を殺して死んだのだろう、あいつ等が殺した龍達の怨念があいつ等自身の魂と混ざり合い、凄まじい数の龍の怨念を抱え強力な龍殺しの存在となったんだろう、あの竜の爪や牙、あの女の持つ全ての武器が龍殺しだ』
存在自体が龍殺しって訳か、ヤバすぎるな。

『それにあの男は人の身で龍の血を浴びて魔人なった狂戦士だ、元は人間だが桁外れに強いぞ』
狂戦士!?まあ確かに体中から流血してるし、よく見たら斧や盾が赤茶色なのは血の跡じゃないか!?

「敵は、皆殺しだ―――」
男が猛然と襲い掛かって来る、横振りされる斧を俺と小猫ちゃんは後ろに下がって躱すと、男は俺と小猫ちゃんの間に割って入る様に前進んで俺と小猫ちゃんを分断する、そして何時の間に移動したのか俺の前に龍殺しの漆黒の竜騎士が居る。

「我らが主以外、皆、噛み砕いてあげる」
「グギャャァァァァァアアアア」
女がそう告げて竜が咆哮を上げる、そして俺の戦いが始まった。





・・・匙 元士郎・・・
ゲームが開始されてすぐに打って出た俺と仁村と巡の前に、槍を持ったチンピラの様な金髪長髪の男と、機械式のおかしな銃らしきものを持つ学者風の男が立ちはだかった。
「一応名のとっくか。俺はテオ、こっちはヴェズだ、よろしくな」
学者風の男が名乗ってきた、エネルゲイヤが相手か。

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