マクロスF
0768話
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のメンバーや、薄らと瞳に涙を浮かべたオウカの姿もある。
「……待たせたな」
ニーズヘッグへと向けたのと同じ言葉を口にし、軽く手を上げる。
その瞬間、まず最初に飛んできたのはムウの拳だった。決して本気では無いが、かと言って遊びでも無い、そんな拳。
「躱すなよ! ったく、散々こっちに心配掛けやがって!」
「俺も俺で色々とあったんだよ」
「何が色々あっただ! お前が転移した時の映像はしっかり残ってるんだぞ!」
「……マジか?」
「マジもマジ、大マジだ!」
うわぁ……俺の記憶が確かなら、マクロス・クォーターに転移してきた時の俺は全裸であり、更には色々と不味い状態だった筈だ。それを思うと、あんな状態を見られたのはさすがにちょっと……いやまぁ、酔っ払って醜態を晒した俺が言えた義理じゃないのは分かってるんだけどな。
「アクセルさん……心配しましたけど、無事で良かった」
次にそう声を掛けてきたのはオウカ。妹分にこんなに心配を掛けるというのは俺としても心苦しい。
「貴様ぁっ! 気が抜けているからあんな風になるんだ!」
「アクセル、後で俺の修行の成果……是非試してくれ」
「アクセル隊長、ご無事で何よりです」
「アクセル、あまり姫様に心配を掛けないでくれ。……だが、無事で良かった」
イザーク、ムラタ、エキドナ、ギルフォードの順番に声を掛けてきて、それぞれに小さく頷いてから口を開く。
「とにかく、それぞれに連絡が行っているとは思うが今は色々と時間が無い。この件については、向こうの世界の戦いが終わったらゆっくりと話をしよう。今はとにかく、向こうに行くぞ」
その言葉に全員が不承不承頷き、俺が空間倉庫にそれぞれの機体を急いで収納していく。
「アクセル。向こうの世界の戦闘が終わったら、きちんと話をしましょうね。あっちの世界で新しく出来たであろう恋人の件もあるでしょうし」
付き合いが長いだけに、俺の事を殆ど見透かしているレモンだった。
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