第64話 何時の季節も蚊は鬱陶しい
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へのダメージは更に蓄積していく。因みにダメージと言っても肉体的ダメージではなく精神的ダメージなので普段より余計に痛みを感じてしまったりしているのであった。
「そもそもお父さんが教鞭を振るう姿なんて似合わな過ぎるよ」
「せやなぁ、寧ろ女子生徒を人気のない体育倉庫とかに連れ込んで○○○な事や×××な事や、挙句の果てには▽△▽や□◇□な事をしでかしてそうやしなぁ」
傷ついた銀時に向かいなのはとはやての容赦ない連続精神的攻撃が怒涛の如く浴びせられ続けていた。
尚、はやての言葉の中に多少不適切な言動が見受けられましたのでその辺は伏せさせて頂きました事をご容赦願います。
「ねぇはやてちゃん。さっき言ってたその○○○とか×××とかその他諸々ってどう言う意味?」
「フフフ、私のこの言葉に食いつくとは、なのはちゃんもようやく私と同じ境地に達したみたいやなぁ。それならばお教えしてしんぜよう。その言葉とはズバリ―――」
「てめぇらがその意味を知るのは10年早ぇ!」
慌てて銀時が止めに入る。なのはをはやてと同じ境地に立たせると言う事は即ちなのはを薄汚れた大人の世界へ突き落すのと同義語になる。そうなってしまえば将来的に嫁の貰い手がなくなってしまう。それだけは何としても避けたかった。
父親として。そして何より、将来娘婿に養って貰うと言う銀時の薄汚れた願望を成就する為に。
「ってか、そもそも何でこんな話になったんだ?」
「確か、屯所の人たちが皆赤い服に長い髪をした女の霊にやられちゃったって所から始まった筈ですよ」
「あぁ、確かそうだったな。流石はぱっつぁんだ。見事に話のずれを修正してくれるから俺たちも気兼ねなく話をずらせられるってもんだぜ」
「自覚してんならやんないでくださいよ。そう言えばさっきのでふと思い出したんですけどね、一昔前にはやった怪談話にもそれと似た外観の話があった気がするんですよ」
唐突に話を降り出す新八。そう、新八が話そうとしたのは今回のお話の冒頭で語られた例の怪談話であった。
皆の注目が集まる中で新八が淡々と話を進める。そんな時であった。
突如として銀時がその場から立ち上がり、話に待ったを掛けたのだ。
「けっ、何を馬鹿馬鹿しい事を。んなのどこぞの阿呆が作った作り話だろう? そんなのにいちいち構ってられっかってんだ。とにかく、俺たちはもう帰るからな! 儲けにもならない仕事をする程万事屋は暇じゃねぇんだよ」
「どうしたんですか銀さん? 唐突に……」
「だからよぉ、そんな子供だましにいちいちつきあってられねぇってんだよ。分かったかぁ?」
「まぁ、銀さんの言いたい事は分かったんですが、それじゃ一つ聞かせて貰いたいんですけど……何でなのはちゃんとはやてちゃんの手をさっきからずっと握りしめてるんですか
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