暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-A空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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待ち構えればいい」その場から動かず、周囲に小型の竜巻――風の足枷を6基と発生させる。

「わわっ、きゃぁああああ!」

背後から悲鳴が聞こえた。足枷に突っ込んで弾き飛ばされた証の悲鳴が。速さに任せて背後からの奇襲なんてセオリー過ぎるわ。とにかく、一度でも向こうの出鼻を挫いてあげれば「私のターンの始まりよ!」“クラールヴィント”のペンデュラムを伸ばして、相手にぶつける打撃魔法、ペンダルシュラークを放って、「きゃん!?」キリエさんにダメージを追加。

「さらに!」

「ちょっ、待っ・・・!」

――逆巻く嵐――

竜巻状の砲撃を発射。キリエちゃんは「おっかしいな!? 治癒術師って、戦闘はダメダメっていうのが常識じゃなかったっけ!?」なんて、納得できないって風に大声を上げながらも光弾を発射して来た。

「無駄よ、キリエちゃん!」

障壁で防ぎ切り、「お願い!」風の足枷をキリエちゃんに向かって飛ばす。キリエちゃんは速度にものを言わせて避けきって、「フェイザー・エッジ!」両手に剣を携えての二刀斬撃。それを「風の護盾!」渦巻く障壁で防いで、「なんなのよぉー!?」弾き返されたキリエちゃんに、「戒めの糸!」ペンデュラムと指環を繋ぐ魔力の糸を絡ませる。

「うっそぉー! こんな簡単に負けちゃうなんて信じられなぁーーい!!」

「はーい、シャマル先生の大勝利ぃ〜〜〜♪」

キリエちゃんに勝利のピースサインを向ける。私の高速から必死に抜け出そうとしているキリエちゃんに「そう簡単には抜け出せませんよ♪」笑顔を向ける。

「さてと。色々とお話を伺いましょうか。エルトリア、ギアーズ、あなた達の正体について。マテリアル達、砕け得ぬ闇について、知っていることを全て」

「むぐぐ・・・。も、黙秘権を行使します!」

「あらあら。じゃあしょうがないわね。弁護官が来てくださるまで、このまま拘束を続けさせてもらいますね」

キュッと戒めの糸の拘束力を強めちゃう。すると「あんっ。あいたたた! ちょっ、痛っ、痛い、締まる、食い込んじゃうぅぅーーー!」ちょっとアレな声を出しながら文句を言ってくるけど、聴かないもーん。

「あのね、キリエちゃん。無茶なことをしないで、ちゃんとお話をしてくれれば、無駄な争いも起きないのよ。砕け得ぬ闇のエグザミアがないと、お父さんが大変なことになるのよね? そういう理由なら、手伝うのにやぶさかじゃないから」

「つーん」

「はあ。それに、アミティエさん、あなたのお姉さんともケンカをしているらしいけど、それもあなたがお姉さんときちんとお話ししていないからじゃない? ちゃんと説明を、コミュニケーションを取れば、解決できると思うんだけど?」

「ふーんだ。あなたにわたし達のことなんて関係ないじゃないですか
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