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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-A空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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目が可愛かろうがか弱かろうが、敵である以上は撃破するのみ。
「えっと・・あの、ルシル君?・・・ちょっと怖いかなぁって・・・」
おどおどする偽者が“レイジングハート”を抱きしめながら「私、なにか怒られるようなことしたかなぁ・・・?」と自己問答を始めた。俺はそんな偽者に「すぐに済むから」そう告げて、右手でバイバイと振る。偽者も「???」小首を傾げながら右手を振り返した。
――
無慈悲たれ
(
コード
)
、
汝の聖火
(
プシエル
)
――
そんな偽者の背後から現れるのは蒼い炎で構成された龍プシエル。大きく開けた口で「へ・・・?」偽者をパクッと一飲み。それで終わりだ。なのはの偽者を焼滅させた。プシエルを解除すると、そこにはもう偽者の姿はない。空に舞う火の粉と魔力粒子を手で払い、「次だ」欠片たちの放つ魔力反応を頼りに空を翔ける。
それから俺は、フェイトやすずか、シャマルの偽者を片っ端から燃やし尽くした。痛みも苦しみもなく、気付くことすらもなく一瞬でその存在をこの世から抹消させてやった。そして次の反応地点へと目指して空を翔け・・・「馬鹿な・・・!」俺は遭遇してしまった。
「なんでお前まで、再現されているんだ・・・!?」
宙に佇む16歳ほどの少女。フェイトやアリシアと同じ長いブロンドヘアを、赤く大きなリボンでサイドアップにし、角度を変えれば色の変わる瞳を有し、そして俺がいま着用しているアースガルド同盟軍の軍服――前後の裾が燕尾になっている黒い詰襟の長衣とロングコートを羽織り、彼女独自のハーフパンツに編み上げブーツと言った出で立ち。
「ディアーチェ、シュテル、レヴィ、フラム、アイル・・・」
彼女は、撃破されたことで崩壊しかけているマテリアル達の姿を模した欠片たちの髪を掴み上げていた。ダラリと提げられた右手は王、理、力の髪を掴み、左手は律と義の髪を掴んでいる。
「お父様・・・?」
「プリム・・・、その子たちは・・・」
プリム。プリメーラ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア。完全自律稼働人型魔道兵器・戦天使――ヴァルキリー。その一部隊である第七世代ランドグリーズの隊長。雷滅の殲姫のコードネームを持つ、雷撃系最強のヴァルキリー。
「この娘たちですか? いきなり襲い掛かって来たので迎撃を。大して強くもなかったので、そう労することもありませんでした。良かったですよね・・・?」
「あ、ああ・・・まあ」
「良かった。お父様に叱られてしまっては私、自害ものですから」
――天震雷墜轟――
視覚・聴覚が麻痺しそうなほどの強烈な雷撃がプリムの両手から発せられ、マテリアル達を一瞬にして消滅させた。
†††Sideルシル⇒シグナム†††
我らは再びその活動を始めた“闇の書”の欠片を撃破するべく、分散して各世
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