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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-A空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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を取り込んだかと思ったんだが・・・

――あの、月村すずかさん、ですよね? 時空管理局・本局の、第零技術部主任の・・・――

ヴィヴィオがすずかを相手にそう言った時点で、俺から取り込んだ記憶の再現ではないことが判った。先の次元世界では第零技術部など無かったからな。そしてもう1つ気掛かりがある。

――今日は新暦何年の、何月でしょうかっ?――

ヴィヴィオのこの台詞。どう考えても「タイムトラベラーの代名詞だよな、やっぱり」フィクションの映像作品などで、時間移動した者が現地人に訊ねる際によく聞いた台詞だ。にわかには信じられないことだが、海鳴市に現れたヴィヴィオとアインハルトは、未来からやって来たようだ。どうして、どうやって。彼女たちからの様子からして、自らの意思でやって来たわけではないようだが。

(となれば、アミティエとキリエ、フローリアン姉妹が原因か・・・? エルトリア。現代にて管理局が認知していない。先の次元世界でさえも認知していない世界名だ。それに未知のエネルギー運用技術・・・)

遥か未来の技術であれば、現代の管理局で確認できないのも無理はない。しかしアレは・・・似ている。戦闘機人。彼女たちもまた魔法とは違うエネルギーで戦闘を行っていた。ギアーズと言っていたっけ。歯車。彼女たちも人工的な存在なんだろうか。

「トーマ・アヴェニールとリリィ・シュトロゼックも、そう考えるべきだな」

それはともかく、ヴィヴィオとアインハルトが未来人ならば、禍々しい格好をしているが、おそらく心優しいと思う少年もまた、未来人とみるべきか。2人ははやてのことを、八神司令、と呼んでいた。確認時には海上警備部捜査司令、とも。はやてがそう呼ばれるその年代は俺も知っている。今から16年後、はやて達が25歳の時だ。となると、トーマとリリィは16年後の前後からこの時代に飛ばされた未来人となる。

「ま、とにかくあの子たちを確保すればいい。話はその時に聞こう。今は欠片たちの討伐に専念しよう」

俺が担当することになった海鳴市近隣の空を翔ける。俺は単独転移が出来るから、シグナム達のように無人世界まで出向こうと思ったんだが、

――回復したとしてもルシル君はヤミちゃんとの戦いで疲れてる。あんま無茶せんで――

はやてから懇願されてしまい、俺はこの世界に留まることになった。まぁ、砕け得ぬ闇もおそらくこの世界のどこかに居るはず。あの子と遭遇した際、魔術師化さえすれば仲間が集まるまで足止めくらいは出来るだろう。単独での勝利が無理ならば束で掛かって勝つ。外見が幼い少女であろうと、あの強さに絆されて手を抜けば殺されるだけだ。

「だから・・・」

目の前に現れた闇の欠片を睨みつける。俺の前に佇むのは「あれれ? ルシル君?」なのはの姿を模した偽者。見た
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