第一部 学園都市篇
断章 アカシャ年代記《Akashick-record》
??.----・error:『Nyarlathotep』V
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旋階段の中央、虚空のただ中に。
「くく────ははは、快哉快哉! 莫迦正直に段を下らず飛び降りるか、その先に何が待つかも知らぬと言うに! あのようなうつけ、大傾奇、利益以来じゃのう!」
からからと、はしたない程に笑い転げる娘。腰帯に挿した『天下布武』の四文字が記された軍配を手に。
面食らったのは、旧支配者どもか。まさか、まさか。そんな馬鹿げた事をする者が要るなどと。
『Guuu─────Rwoooooooooooooooo!!!!!』
刹那に響いた咆哮に、『竜の顎』の如く裂けた鎧の顎から放たれた、次元を震天させたその処刑宣告に。“第六次元魔王”の宣告に炎の全てが捩じ曲がり、散断する。数百、数千の人知を越えた怪物どもが、鏖殺されたのだ。
だが、所詮は『人では敵わない』程度の怪物。何ら、死滅した所で……替えは幾らでも効くのだから。
後に残るのは、ただ静寂。『無音の漆黒世界』。そのただ中には。
『おのれ────おのれ…………!』
憎しみに、屈辱に震える、漆黒の甲冑のみ。剱なる甲冑の、そう見える『竜』が。ただ、それだけが……。
………………
…………
……
「って────聞いてんのか、このクソ猫がよぉ!」
耳をつんざく怒号、女の。目を開けば、加えて、輝き────
『あぁ危ニャアァァァ!?』
折れんばかりに首をかしげ、辛うじて『それ』を躱す。薄緑の光、集束された、一条の。間違いなく、眉間を狙っていた、その────
「テメェ────おいコラ、ジャーヴィス……説教中に居眠りたぁ、いい度胸じゃねぇか……アァン?!」
『寝てませんニャア、断じて寝てませんナーゴ!』
ドスの効いた声、ブチキレた学園都市第四位『原子崩し』麦野沈利の一撃を、命からがら。もし後一秒でも起きるのが遅れていたら、今頃はこの猫頭、熟れた柘榴の実のようにパックリ逝っていただろう。
そんな事も辞さないほど、怒髪天を突く状態の彼女。一体、何があったのか。段々と思い出す。そう、あの襲撃を受けた後、休む間もなく『アイテム』の会合に参加したのだ。しかし、開始した時にはもう、麦野沈利は憤怒していて今に至るのだ。
自らの左右のフレンダと最愛、沈利の隣の離后の様子からも、かなり不味い状態だと言う事は分かる。少しでも対応を誤れば、即座に殺されかねない程だと。
「テメェらがモタモタしてやがったせいで、このザマだ……アイテムの看板に泥塗りやがって! 覚悟はできてんだろうなぁ?」
バン、と叩かれたモニター。そこに映し出されていたのは、どうやら世界的な動画投稿サイトの画像。題名は
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