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滅ぼせし“振動”の力を持って
彼と女と唐突と
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らがここに居るんだ?」

「「「うっ!?」」」




 海童の活躍に思わず飛び出してきてしまい、結果春恋達は自分等が行っていた事がバレてしまう。
 そんな、睨むような目つきで海童が問い詰める湖近くから離れた場所で、コダマは蛇山の上に仁王立ちになっていた。


「オイ、意識があるなら答えろ。聞きたい事がある」
「・・・聞きたいのはこっちだっての・・・何なんだあいつは・・・」
「答えろ、貴様は『カミガリ』の者か?」
「・・・半分はハズレってとこだな」
「半分だと?」



 蛇山は自嘲的な笑みを浮かべて、大人しくコダマの質問に答える。



「天日学園の有力な生徒の情報を持ちかえればっ・・・『カミガリ』に採用してもらえるって条件でな・・・女の手引で搬入者を装って忍びこんだが・・・結果この様よ」
「・・・えらくペラペラ話すものだ」
「どんだけバカでかい力だろうと結局はマケンじゃ無い力、それに負けた奴を雇いなんかしねぇだろ」

(いや、あいつの力はある意味マケン以上に反則だが・・・)



 内心そう思っていたコダマだが、個人的な事だからか押し込めて、湖の方を見た。



「では、ファンクラブの奴等は最初から関係ないと」
「あたりめーよ、俺ぁガキと貧乳には興味ねぇからな」
「・・・ほう・・・!?」



 コダマの地雷を踏んだ蛇山が、この後天高く飛ばされていったのは言うまでも無い。生きてはいるだろうが、口は災いのもとだとこれからしっかり刻んで欲しい物だ。






 ・・・しかし、この戦いを陰から見ている物が居た。




「はい・・・、姫神コダマに関しては殆ど分かりませんでしたが・・・しかしもう一人興味深い生徒が見つかりました」



 その人物は―――何とランジェリーショップのキクエと呼ばれていた女性だった。ビデオカメラを手にしたまま、携帯で『カミガリ』と思わしきモノと連絡を取っている。

 蛇山の言っていた女とは彼女だったのだ。



「・・・はい、ではその生徒のデータを・・・きゃっ!?」



 念の為かビデオを確認しようとした瞬間、キクエの手めがけて稲妻の様な物が投げつけられ、ビデをカメラを弾き飛ばされてしまう。


『どうした!?』
「いえ・・・何でもありません。それでは」



 携帯を切ってキクエは地面に転がったビデオカメラを見る。そこには電撃がはじけており、ところどころ壊れている為、使えないのはおろかデータの破損も確実だろう。




「左遷で済めばいい方か・・・気に入ってたんだけどな、ここの仕事は」

(お嬢の命、果たしたり)



 そんなキクエを、姫神が使役する小人・イ
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