マクロスF
0767話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
消費SP10の加速はともかく、愛の次に大量にSPを消費する覚醒をこれ程連発出来ているのは、4桁に達していたPPの全てをSPに振ったおかげだろう。本来の目的は魔法を使う為のSPの確保だったのだが、意外なところで役に立ってくれている。
覚醒と加速の連続使用により、YF-29が本来達し得ない速度を出しているにも関わらず、機体の被害は殆ど無い。
精神コマンド特有の不思議な力が機体を保護しているのだろう。
……その状況で、何故ISCだけが例外なのかは分からないが。
バジュラの攻撃を回避し、身体を張って止めようとしているのを強引に避け、まさに一瞬の判断が延々と続く中、頭の片隅でふとそんな事を考える。
「くそっ、邪魔だ!」
途切れるという事を知らず、再び機体の前に姿を現した無数の機動兵隊バジュラ。その真ん中へとスーパーパックによって装備されたマイクロミサイルポッドからMDE弾頭のミサイルを発射する。再び現れるバジュラの肉体のカーテンを潜り抜け……その先にはようやく肉眼でも見える程の近くにバジュラ本星の姿を確認。そちらへと向かって最後のブースターやスラスターを全開にしながら飛んで行く。
恐らく今のが宇宙での最終防衛ラインだったのだろう。それを潜り抜けて以降は敵の姿は無く……そう思った瞬間、再び念動力が危機を知らせてくる。
同時にバジュラ本星から放たれた極太の重量子ビーム砲。マクロス・クォーターどころか、バトル・フロンティアですらも飲み込むかのような一撃。本来であれば回避しようの無いその一撃を、俺はまともに受け……重量子ビームが消え去った後に全く無傷のYF-29の姿のみが存在していた。
そんな機体の様子を見て、周囲のバジュラ達もどこか戸惑ったような様子を見せ……俺が当然そんな絶好の隙を見逃す筈が無かった。
「覚醒、加速!」
再びの精神コマンド。それを使って、最終防衛ラインのバジュラを置き去りにしながらバジュラ本星へと降下していく。
ちなみに、ビームを無効化したのは単純に愛の効果の1つであるひらめきのおかげだ。ネギま世界の最後の戦い以来、久しぶりに使ったな。
そんな風に思いつつ、降下するのに邪魔な主翼後端にある化学ロケットブースターを切り離して連装MDEビーム砲で撃ち抜き、爆発させる。
バジュラから離れていたというのもあって1匹も撃破出来なかったが、それでも目眩ましとしては十分な威力を発揮して俺の後を追ってくるのを難しくする。
同時に、大気圏内を飛ぶのに邪魔なフォールド・ウェーブ・プロジェクターを収納。そのまま一切の追撃が無いまま、とうとうバジュラ本星へと突入する事に成功した。
とは言っても、このままではバジュラ本星の中を守っているバジュラに襲われる可能性が高い。となると、やるべき事は1つ。
地上へ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ