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転生とらぶる
マクロスF
0767話
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『アクセル大尉、出撃準備完了しました。……お気を付けて』
「了解した。アクセル・アルマー、YF-29、出るぞ!」

 ラムへと返したその言葉と共にリニアカタパルトによって放たれるYF-29。映像モニタにはバジュラ本星。その様子を見ながら機体の背後を映し出す。
 そこに映し出されているのは、マクロス・クォーターとバトル・フロンティア。更にバトル・フロンティアは他の艦と合体して強行型になっている。
 尚、フロンティア船団はこの戦場となるべき場所から少し離れた場所で待機中だ。さすがに最低限の防衛戦力を新統合軍が残しているらしいが。
 その時、ふとマクロス・クォーターの一室が映像モニタに映し出される。そこには、俺が絶対死なずに自分の下に戻って来るという強い意志を込めた視線をこの機体に送っているシェリルの姿。
 その姿を見て、絶対に自分は無事にこの作戦をやり抜くと決意し、まだ少し早いがステルスを作動させる。
 VF-25のトルネードパックに使っていたステルスに比べれば随分と性能は上がっている。しかし、それでもまだまだASRSには及ばないらしく……正直な話、バジュラ相手に誤魔化すのは難しいだろう。それ故に、俺がやるべきは行ける限界までをステルスで突き進み、見つかった後はとにかくバジュラを相手にしないで惑星へと降りる事。そこまでいけば、後は簡単だ。ゲートを設置し、ホワイトスターとの行き来が出来るようにしてから、ニーズヘッグに乗ってシャドウミラーを率いてこの惑星に戻って来る。

「ま、言うのは簡単だけどな。せめてもの救いは、俺が混沌精霊だって事か」

 機体が撃破されたとしても……例えそれが宇宙空間であったとしても、俺には全くの無意味だ。何の影響も受けないままに地上へと降りられるだろう。
 問題はクイーンか。少し前にルカに教えて貰った情報。どうやら、ガリア4の件で俺やシェリルが見た女王と思しきバジュラ。あのバジュラは女王は女王でも巣別れした女王、準女王級という種類として名前を付けられたらしい。つまり、フロンティア船団に延々と攻撃を仕掛けて来たバジュラの女王、正真正銘のクイーンはバジュラ本星にいるのだろう。
 準女王級であったとしても要塞の如きバジュラ艦を操っていた事を考えると、本物の女王級であるクイーンは恐らくかなりの強敵の筈。そのクイーンが動き出す前にゲートを設置出来ればいいんだが。
 そんな風に思いながら宇宙空間をバジュラ本星へと向かって飛び続ける。
 機体をコントロールし、岩石のようなデブリを回避しながら進む。一応バジュラに見つかりにくいようにという事で、デブリの多い暗礁地域とも呼ぶべき場所を飛行しながらバジュラ本星との距離を縮めていく。
 とは言ってもそんな風に都合のいい暗礁宙域がそうそうある筈も無く、当然の事ながらバジュラ本星へと
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